「あの人に会いたい!直接お話を聞きたい!」
TANOKURA100人展やフリーマガジンTANOKURAを運営するSeedersの下田編集長が、いま会いたいと思う人に話を聞きに行きました。
今回お会いしたのは、株式会社ファーマーズ・フォレストの松本謙社長。人と人とを繋ぎ、地域の魅力を広く伝える事業に取り組まれていて、100人展の会場・ろまんちっく村の運営もされています。
▼素敵な人に、会いにいってみました
TANOKURA × ファーマーズ・フォレスト 松本謙社長
#01 人々が変わるとき
#02 100人展とこれから先の未来
◆株式会社 ファーマーズ・フォレスト
https://www.farmersforest.co.jp/
100人展とこれから先の未来
編集長:急激に状況が変わっていくなかで、できなくなってしまったことも多いですが、今日はそのひとつであるTANOKURA100人展についてもお話したかったんです。
松本社長:100人展は、みんなを笑顔にしする催事ですよね。100人展に関しては最初、ファーマーズ・フォレストの課題解決のためのひとつの材料でもあるかなと思って、場所を貸すことにしました。それにもちろん、下田さんが独立して一人で開催しようとしているのを知って、応援したい気持ちがありました。初めて開催したとき、ろまんちっく村の周辺で車の渋滞が起こったのは、ものすごいインパクトでしたね。
編集長:1回目を開催するときに場所を貸していただかなかったら、こうはできませんでした。どんどん出展したいという人が増えていって、大きいイベントって楽しいんだなと感じました。
松本社長:運営の尺度について、僕らも入場人数ばかりが評価のポイントではないよねと言いつつも、今年は何万人集客したのかという点ばかり聞かれるのが頭が痛い部分ではありました。そこへ100人展の力で、ダイレクトに何万人という来場者をもってきたのがすごいなと思っていました。
編集長:よかった!作家さんたちも、100人展からメディアに出るような方達も多く出ました。あのころからマルシェの開催が増えましたよね。
松本社長:その先頭に立ったのが100人展なので、次にどんな提案があるのか期待してる人がたくさんいると思います。それに対してどう応えていくかというのが、きっと今後の課題でもありますよね。
編集長:100人展の第20回を成し遂げたあとは、来場人数を求めるのではなくて、例えばオーダー会のような、テーマ性と価値のあるイベントをしてみたいですね。雰囲気の良い一日を作ることに重きを置くような。
松本社長:滞在する時間の価値を追求するように変わっていくことが、必要かも知れませんね。でもこれは、成長のステージとなるはずです。
松本社長:今でこそユーチューバーやインスタグラマーといった、インフルエンサーの存在が当たり前になってきていますよね。でも当時から、100人展の作家さんたちのネットワークって本当にすごくて、これがいわゆるバズマーケティングなのかなと思いました。自分にとっての100人展は、口コミの力を体感した場でした。
編集長:私たちの会社では、オンナゴコロマーケティングというのをずっと掲げています。企業様が届けたい人に私たちは情報を届ける。どちらかというと、消費者心理をもとにマーケティングをしています。広告を打つという手段では響かなくなっている消費者にも、企業からの情報を届かせないといけません。
松本社長:マーケティング会社としてのツールがフリーマガジンTANOKURAで、これもひとつの媒体であって、単純に媒体そのものを作る制作会社というわけではないですよね。
編集長:そうなんです。WEBサイトもSNSも然り。そういったツールを使いながら、イベントに出展してくださる作家さんたちや、お仕事をいただく方たちの問題解決をしています。
松本社長:そう考えると、当社と親和性がありますね。似てるというか。
編集長:共通する部分はありますよね、Seedersはまだまだですが。最近では弱っていく企業も見ているし、紙の印刷物をやってるところが減っています。だれとでも広く付き合っていくというわけにはいかず、どことパートナーシップをとっていくかということも、大切なのかなと思いますね。
編集長:働き方もそうですし、物事が変化するときって良い側面と悪い側面があります。元々の資質や人との繋がりが多いかどうかなど、それぞれがもともと抱えていた問題が、今回浮き彫りになりました。個人も企業も、大きくふるいにかけられた1年だったと思います。
松本社長:僕らも、今回の危機をいち早くチャンスに変えていかないといけないですね。当社でいうと例えば、オンライン化が進んでいないからどうというのではなくて、とにかく進めるぞ、という意志でやっていかないといけない。ビジネスモデル自体を、今までの自分たちを否定することになったとしても変えていかないと、生き残れないと思っています。生き残って先へ進むためには、今後価値観がどう変化していくのかを先取りし、ピンチをチャンスに変える必要がありますよね。
編集長:そうだと思います。今までのように資金をかけて広告を打てば人が動くわけではなくて、明確に自分の感性にマッチするもののファンになるというように変わってきていると思います。住宅の取材をしても、ご夫婦それぞれで自分のプライベートの空間を作るとか、家族一緒に料理ができるキッチンサイズに変えるとか、共存の楽しみ方が大いに変わった一年でした。そんななかで、変化を感じ取れる人が勝ち残っている気がします。
松本社長:そうですね。そこでどうやって自分たちの価値を見出していけるのか、前を向いて考えていける人が生き残っていけるのかなと思います。
編集長:どのように変わっていけるのか、なにに価値があるのか。それを常に考え続けなければいけませんね。
下田編集長が、会いたいと思う人に話を聞きに行く連載「素敵な人に、会いにいってみました」。4回目は、ファーマーズ・フォレストの松本謙社長にお会いしました。会社を引っ張っていく立場でのこれからの世の中に対するお考えなど、貴重なお話を聞くことができました。
さて、次はどんな素敵な人に会いに行きましょうか。次回もお楽しみに!