素敵な人に、会いにいってみました

素敵な人に、会いにいってみました 下田編集長× 光琳寺副住職 井上広法さん #02

「あの人に会いたい!直接お話を聞きたい!」
TANOKURA100人展やフリーマガジンTANOKURAを運営するSeedersの下田編集長が、いま会いたいと思う人に話を聞きに行きました。

▼素敵な人に、会いにいってみました
下田編集長× 光琳寺副住職 井上広法さん
#01 これからの時代に1番大事な力
#02 きっと、”楽しいから“。
#03 それぞれのフィールドで、自分が楽しいと思うことをやる(近日公開)

きっと、”楽しいから“。

井上:3年前の夏だったかな。朝が弱い人仲間たちと集まってみんなで朝活をしようか、という話になりました。それをきっかけに始まったのが、光琳寺のラジオ体操です。今ではラジオ体操だけではなくお寺の朝参りとドッキングして、毎月平均40〜50名参加するイベントになりました。

編集長:そんなに多くの方が参加されているのですね。どんな方が参加されているのですか?

井上:最初の頃は30代の女性が多かったですね。最近では男性が増えてきて、現在では埼玉、茨城から毎月参加される方もいるんですよ。

編集長:それはすごい!

井上:その他にも、僕は企業研修のコーチをやっているのですが、研修を1回行っただけではやはり身につかない。もっとしっかり学べる“場”を作ろうと思い、この建物を作りました。


(お寺の構造の意味合いや副住職が学んだ心理学の知識が、この建物に活かされている)

編集長:この建物には、大きなキッチンスペースがありますね。ここも“集う場”として使うために作られたのですか?

井上:はい。この建物はコワーキングスペースとしても使うのですが、一番の目的は人と人をつなぐハブとしての役割を果たしていくこと。そのためには、一緒に食事をするのが大切だと思っています。

(キッチンに並べられたスパイス。井上副住職はスパイスカレー作りが得意だそう)

編集長:なるほど。共に食事をすることに対して、どのようにお考えですか?

井上:仏教は、共に食事をする宗教です。法事、お通夜、みんなが集まって食を共にする。食事は、我々にとって欠かせないことです。

編集長:確かに…。食事を一人で食べる“孤食”が増えていると、最近耳にしました。Seedersのコンセプトとしては、子どもたちが多くの手で育つ過程を作ることを大切にしています。開催するイベントにワークショップを入れているのは、家族ではない人から褒められること・叱られることを経験する機会を設けたいという意図が込められているんですよね。
そういう意味でいうと、食を共にするということと通ずる部分があると感じました。

井上:それは素晴らしいですね!あともうひとつ。この辺りは市内で独居高齢者層の率が高いんです。お年寄り同士のコミュニティ、ってなかなか作る機会がないですよね。お寺はどちらかというとお年寄りに身近な存在。だから、お年寄りも来やすいお寺で食事をとって、つながる場として使っていきたいなと思っています。

編集長:一人で食事をとることはさみしいし、美味しくないですものね。他人同士でも一緒に時間を共有する場があるってことがいいですよね。

井上:これからのお寺のミッションは、健康寿命を延ばすことだと思っているんです。現在は100年人生と言われていますが、寿命だけ伸びていてクオリティが低いのは良くないですよね。お寺から心と体の健康を発信できないかと考えているんです。体にいいとされている発酵食品、特に味噌は、お寺の縁の下は味噌作りに最適なんです。

編集長:味噌作りですか?

井上:仏教に身土不二(しんどふじ)という教えがあります。地元の人は地元の土地でとれたもの、できたものが体に良いということなのです。

編集長:安心できるものを自分の手で作って食べたい、という方も増えていますよね。

井上:そうですよね。それと味噌作りというワークショップに、事としての価値を感じる方が増えたと思っています。というように、この“場”は人と人を繋ぐ場所、心と体の健康を発信する場所、いろんな可能性を持った場所だと思っています。

編集長:面白いことがここからどんどんと生まれそうですね。

井上:そうなるといいですね。

(井上副住職が1番好きな場所は、古い街並みが見える2F。5〜6人くらい入れるスペースで、個人事業主になどに貸し出すこともできる。)

編集部:この場所はなんという名前をつけたのですか?

井上:“áret(アレット)”です。アルファベットを逆さまから読むと…?

編集部:…“テラ”!

井上:そうなんですよ。“寺を頭からひっくり返して、新しい寺を作る”、という意味を込めて、名前をつけました。

編集長:なるほど。メディア出演や“áret”をはじめ、次から次へと生み出す井上副住職のその活力は、どこから来ているのでしょうか?

井上:きっと、”楽しいから“ですね。僕の仕事の仕方って、アイディアだしとコラボレーションなんです。それぞれの専門家同士が掛け算しながら作り上げて行くのが、僕の仕事なんです。一つ一つが唯一無二のものだし、ワクワクしなければやる意味がないと思っています。

編集長:枠を超えて、一緒に作ってみることで新しいものが生まれるのは素敵ですよね。

(つづきます)

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