「あの人に会いたい!直接お話を聞きたい!」
TANOKURA100人展やフリーマガジンTANOKURAを運営するSeedersの下田編集長が、いま会いたいと思う人にお話を聞きに行きました。
今回お会いしたのは、アーティストのもときみちこさん。以前はSeedersで編集長と一緒にお仕事をされていました。前回に引き続き今回は、今後のさらなる夢についてお話ししました。
▼素敵な人に、会いにいってみました
TANOKURA × もときみちこ
#01 夢に向かって歩いてきた
#02 これからも前へと進む
◆もときみちこさんリンク
web
https://motokino.wixsite.com/michicomotoki
Instagram
https://www.instagram.com/michico_motoki/
Twitter
https://twitter.com/michicomotoki
これからも前へと進む
編集長:最近のお仕事としては、パンフレットやチラシよりもアートなものが多いですよね。
もときさん:そうですね。もともとやりたかったことですし、夢や目標にしていたのでやりがいもあり、毎回現場が楽しいです。
もときさん:イラストやデザインの経験はありますが、今やっているウィンドウペイントの経験は決して多くはありません。「やりたい!」という熱意だけでやり方もわからない状態からスタートしているので、まだまだ新人ですね。「これはできない」と仕事の幅を狭めてしまうより、「とにかくやってみる!」という気持ちで、どんな仕事も楽しむことを大切にしています。毎回現場で新しい発見や勉強を重ねながら、自分らしい表現を磨いています。
編集長:チャレンジを続けているんですね。どうしても生活の変化によって、同じ職業を続けられないこともあるじゃない?家庭と両立させながら夢を追うためには、旦那さんやご家族の協力も関係してきますよね。
もときさん:家族の協力なしには仕事を続けられません。サポートをしてくれる家族には、とても感謝しています。それでも、お互いの価値観の違いでぶつかることもたくさんありました。そんなとき、一番の理解者はいつも子どもたちでした。子どもたちからの「がんばってね」の一言に、何度救われたかわかりません。だから中途半端に夢を諦めてはいけないと、自分を奮い立たせているんです。
編集長:現在の、ドットが特徴的な作風になったきっかけはありますか?
もときさん:最初から描いていたものではあるんですけれど、この先これでいこうと決めたのは、試行錯誤を重ねた上でのことでした。オリジナリティを出すにはどうしたらいいんだろうと考えて、ここにたどり着いたんです。
編集長:不思議なものを描くのが好きですよね。
もときさん:そうですね。モンスターだったり。
編集長:昔よく、毎日描こうよって言っていたのに全然守らなかったよね(笑)Seedersあるあるで、言われたときにはやらない、やめた後にちゃんとやるっていうのがあって。
もときさん:あのときは必死だったんですよ!怒涛のような日々のなかで、毎日作品をアップするのは無理無理〜!と思って(笑)もともと、作品を作るのもすごくゆっくりなんです。
編集長:今、作品を通して世の中に伝えたいと思っていることはなんですか?
もときさん:例えば、宇都宮市の美容室「ソラネル」のウィンドウペイントには、コロナ禍のなかで、見た人に元気になってほしいという想いを込めて描かせていただきました。「ソラネル」という店名から「空寝る」というふうに連想し、空を題材としました。大空を泳ぐ人魚に、大きく輝く太陽、その太陽の光を浴びてぐんぐん育つ植物たちや生き物たち。コロナ禍を乗り越え、穏やかな「日常」を取り戻した世界をイメージしています。
編集長:コロナが世の中を変えてしまったぶん、もときさんのようにみんなにハッピーを届けたいと思う人も増えているのだと思いますね。私たちも6月からイベントは再開しようと考えています。
もときさん:そうですね。私の絵を見た人にも、元気とか、ワクワク・ドキドキする気持ちを感じてほしいです。これから、都内の百貨店のような、もっとたくさんの方に見ていただけるような場所にも描かせていただきたいと思っています。
編集長:もときさんと出会えて楽しかったことがたくさんあるけれど、そのなかでもありがたいなと思うことは、そうやって夢に向かって粘り強く進んでいく力を近くで感じられたこと。
もときさん:すごく悩んで悩んで、もうやめようと思うこともあります。でも、なんでしょうね、諦めようとしたときに限って、なにか良いことが起こるんですよ。編集長と会ったときもそうでした。今続けられているのは、そんな出来事の力も借りながら、簡単じゃないことを積み重ねられた結果ですね。
編集長:ものごとのタイミングだったり、家族の理解だったり、自分だけでは決められないこともありますからね。
もときさん:そうですね。お金のことを考えるんだったら、すっぱりやめて違う仕事をやったほうが安定はあると思うけれど、夢は諦めたくない。
編集長:これから、どこでもいいから描いてみたい場所といったらどこですか?
もときさん:表参道とか!まずは国内かな。
編集長:そのあとは、ニューヨークとか?
もときさん:良いですね!これからも、どんどん夢は膨らみますね。
もときさん:独立してすぐのころは、ポツンと自分ひとりになって、なかなか仕事も来なくて社会から忘れられてるのかなって感じる時期もありました。
編集長:それもすごくわかります。私も、会社を作って2年ぐらい全く仕事が取れなかった時期がやっぱり辛かったですね。会社に所属していたら、営業がいるから仕事が来る、仕事が来るから売り上げになるのだけれど、それをひとりでやるのはなかなか難しいですよね。
もときさん:独立して改めて思い返すと、Seedersにいたころの経験はひとりでは決して得られなかったものが多くて、楽しかったなと感じます。チームを組んでの作業が多かったのもあって。
編集長:勤めた期間が楽しかったと思ってもらえたら、すごくありがたいなと思います。最近のウィンドウペイントのお話を聞けたのもよかったです。Seedersにいたころ、板や壁面に絵を描いてもらったりしていたじゃない?当時、こんな仕事を持ってこられてできるのかなあと悩みながらやっていたんだろうなということを考えると、現在のお仕事のお話を聞いて、今日は私がもときさんにすごくパワーをもらえました。
下田編集長が、会いたいと思う人に話を聞きに行く連載「素敵な人に、会いにいってみました」。
6回目は、アーティストのもときみちこさんにお話をお伺いしました。
Seedersで働いていた時期のお話や、夢を追いかけ続けるもときさんの想いなど、貴重なお話をお聞きできました。
さて、次はどんな素敵な人に会いに行きましょうか。
次回もお楽しみに!
▼取材協力
Just Cafeさん
栃木県宇都宮市下栗町2906-7
https://www.instagram.com/justcafe2010/