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FITする暮らしをつくろう 〜Story3 ひみつ基地をつくっちゃおう!

家は一生住むところ。だからこそ、ライフスタイルが変わる節目、節目で、イメージを変えていくことが大切です。そこで、暮らしにFITするDIYを部屋ごとにシリーズでお届けしています。今回は、その第3弾「ひみつ基地をつくっちゃおう!」。

今回も、空きスペースだった場所を『子どものひみつ基地』に改造してくれた、イシハマホームさんのコーディネーターの成田さちさんとDIYクリエーターの夏目あや子さんの対談をお送りします。

あえて個室をつくらない暮らし方

成田:最近「今後子どもが増えるかもしれないし、家を建てるときに子ども部屋はどうしたらいいですか?」とか、「使っていない部屋があってもったいないのですが、活用方法はないですか?」という、個室についての相談が多いんですよね。

夏目:家族の生活のあり方って時が経つと変わっていくから、最初にお部屋の使い方を決め打ちしちゃうとそのあと活用しにくくなるんですよね。

成田:そうなんですよ。私は、広めのリビングにロフトとフリースペースという個室がない家で子育て中から今まで生活してきていますが、かえってそれが過ごしやすいんですよね。

夏目:うちもですよ。実際、リビングで勉強をする家も多くなってきていますし、”自分の部屋”に戻るのは、寝るときぐらいですからね。

成田:そうそう、その方が、家族が一緒の空間にいることで子どもたちの様子もよくわかるし、子どもたちも親と関わる時間が多くなって信頼関係が深くなりますよね。

子どもはひみつ基地が大好き!

夏目:子どものころ、押入れで遊ぶのって好きじゃなかったですか?ドラえもんみたいな感じで(笑)

成田:そう!押入れに入ってコショコショ話したり、楽しかったですよね。天井が低くて、薄暗くて。ひみつ基地って感じでワクワクしました。

夏目:共有スペースで家族全員生活することで、ほとんどはこと足りるんですけど、やっぱり子どもの遊び場というか、個性を発揮する場所って必要だし、子どもは自分のスペースが欲しい時期がありますよね。そんなときに、ものを置いてあるスペースを片付けたり、共有スペースに本棚やカーテンで仕切りを作ったりして‟ひみつ基地”を作ってあげる、というのがいいと思うんですよね。

成田:自分の部屋が個室としてあるよりも、ワクワクしますね。

夏目:そう!ワクワク。これがすごく子どもには大切なんですよね。

意外と簡単!ペンキ塗り

成田:今回は、斜め天井のペンキ塗りに挑戦したのですが、思ったよりも簡単に塗れたのでびっくりしました!これなら女性や子どもでもできますね。

夏目:自分でペンキが塗れると、お気に入りの色が選べますからね。このブルーもちょっとくすんだ色合いが気に入ったんです。「ロロ」という色らしいんですけど、聞いたことないですよね。

夏目:この色がすごく気に入ったので、ランプまで一緒に塗っちゃいました(笑)天井と同じ色になって、カッコよくなりましたね。

成田:そうそう、ペンキ塗り楽しかったですよね。もう、天井にペンキを塗っただけで、‶ひみつ基地”っていう気分になりました。このローラーで塗る作業も簡単で楽しいですしね。ペンキ塗りもひとつのエンターテイメントみたいに楽しんでやるといいですね。

夏目:ビニールで塗らない部分を養生しておけば、塗りたいところ以外にはペンキがつかないし。どんどん塗っていくうちに、テンションも上がってきますよね。

成田:本当に簡単だから、子どもも一緒に塗ったらいいなと思います。『自分のひみつ基地を自分で作る』って、楽しいですよ。

成田:そして、その天井に星型の蓄光シールを貼ったら、もう、これは宇宙ステーション的なひみつ基地ですよ。これ、子どもだけじゃなくて大人もワクワクしますね。

夏目:そうなんです。意外とパパやママもこの部屋ほしい!っていう感じになっちゃうかもしれないですよ。子どもが大きくなって家から出てしまった家庭なんかは、『大人のひみつ基地』とか作っても楽しいですね。それこそ『趣味のひみつ基地』。そこから出てこなくなるかも(笑)

好きなものを置いて、ひみつ基地完成!

成田:ひみつ基地になにを持ってくるのか!?これはもう、個性が光りまくりです。好きなものに囲まれて、そこで寝っ転がってみたり。没頭できるスペースがあると創造力や発想力が育ちますしね。知識も増えて、『○○博士』が誕生するかも!

夏目:自分でペンキを塗ったりコレクションの置き場所を考えたりすると、なんだか自分だけの世界ができたみたいで本当にワクワクします。そこは勉強するところではなく、自分ワールドに浸る場所ってね。好きなことをとことん突き詰める場所ですね。

実際にひみつ基地が活躍するのは、5~6年

成田:でも、こんなひみつ基地が必要なのも、5~6年なんですよね。だからこそ、最初から個室を作るのではなく、空いているスペースや共有スペースに囲いを作って‟ひみつ基地”にする、という形が良いと思います。

夏目:あっという間に子どもって大きくなっちゃいますからね。大きくなって家を出てしまったあとに、誰も使わない『子ども部屋』があってもムダですよね。でも、個室ではなくひみつ基地なら、そのままパパのひみつ基地にしてもいいし、仕切りを外して広いスペースに戻してもいいし、生活の形に合わせて自由にアレンジできますよね。

必要な暮らし方に合わせられる家を

夏目:家を建てるときって、どうしても「個室を作らなくちゃいけない!」と思い込んでしまうんでしょうね。でも個室って、西洋の家の概念から来ているんだと思うんですよ。日本は昔からふすまや障子の生活だったから、みんなで一緒に生活していましたよね。子どもが個室にこもってしまうと、コンコンとノックして入らなくちゃいけなくなるし。

成田:そうですよね。『子ども部屋』を作る!という決まりがあるみたいにみんな思ってますよね(笑)でも、共有スペースにいて、存在を感じられる距離ってやっぱりいいですよ。家族という温かみを忘れてほしくないですね。イシハマホームでは、固定観念にとらわれない、将来を見据えた間取りのご提案をしているんです。さらに、暮らしの変化に合わせたリフォームやリノベーションについても一緒に考えていきます。

夏目:暮らし方によって家も自由に変えられるって素敵です。そして、ずっと一緒に家を見守ってくれるというのはとても安心ですね。

最新号のTANOKURA vol.31のP14,15でも、この家のDIYの模様をご紹介しています。冊子もぜひ手に取ってご覧くださいね!

イシハマホーム
栃木県河内郡上三川町西汗259-2
営業時間 8:30〜17:30
定休日 水曜日
TEL & FAX : 0285-55-1600
http://www.ishihamahome.com/

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