編集長が行く!

伴社長編#02 礼儀正しければ生きていけるじゃない

TANOKURA100人展やフリーマガジンTANOKURAを運営するSeedersの下田編集長が、会いたい、話を聞きたい、と思う人に会いにいきます!

今回は、伴工務店社長の伴栄樹さん。
前回はお2人の出会いから、お互いの印象についてお聞きしました。今回は、社長としての在り方の話が出てきましたよ。紅葉に見とれながらお話はすすみます。

#01 下田さんはいつも怒ってたイメージ
#02 礼儀正しければ生きていけるじゃない

◆リンク
https://www.ban-k.jp

いい人材を育てるのが会社のプライド

下田:勉強会をしていたころとか、当時はみんなからすると年上だし、口やかましい人だなと思われていたかも。

:なにをやってもできていないときはダメっていうし、こうしてくださいっていうのもはっきり言うからね。今は、あんまりそういうふうに言ってくれる人がいなくなっちゃいましたね。

下田:そうでしょうね。良くも悪くも時代にはあっていないのかもしれないです。

:そういう人がいたほうがいいんですよ。ぼくも今叱ってくれる人がいないですもん。社長だからって周りを叱ることばかりが増えちゃうと、学ぶ機会が減りますよね。

下田:人は叱られているうちが花だと思います。絶対に。どんどん叱られて鍛えられないと。Seedersや伴工務店を経験したら、こんないい人材になるんだと思われないとだめですよね。その人が次のステップに進んだとき、こんなにいい人を育てた前の会社はどこだろうって思われないと、私たち意味がないんだと思います。

:伴工務店も定期的に新しく大工を目指す人を採用して、次代の大工さんを育てているんですけど、技術的なことはもちろん、挨拶などの礼儀はしっかりするように教えています。

下田:伴工務店の家は、腕のある大工さんじゃないとつくれないですよね。伴工務店の家を建てられる大工さんなら、スペックは高いよねというのが、世の中的にも業界的にも認識されているはずだと思いますし。

:そうだとうれしいんですけど。

下田:そうだと思いますよ。うちのTANOKURAも“これがつくれるならいい人材だ”っていう人を育てたい。引き抜かれたくはないし、やめてほしくもないですけど、会社のプライドですよね。

(ここで、スマホで景色を撮り始める伴さん)

下田:伴さん、カメラがお好きですよね。カメラを持ち始めたのはいつごろから?

:ブログを書くようになってからですかね。

下田:ブログも、書いてくださいって言ったら絶対書き続けますよね。たいていの人は書かなくなります。

:今日は取材のおかげでブログのネタができました。遊びじゃなく仕事のネタだし。遊んでばっかりいると思われないようにしないと。

(取材そっちのけで一同、しばらく撮影会)

礼儀正しければ生きていけるじゃない

下田:伴さんがこうと決める人ってなにか共通点はあると思いますか?

:なんだろう…。あるとしたら礼儀正しい人かな。人を見下したりしない人。横柄じゃない人がいいな。たとえ自分の立場があがっても、謙虚さを忘れないことが大事だと思っていて。

下田:さっきも礼儀は大事にしているって話が出ましたもんね。伴さん自身もかけひきや天秤にかけるのが好きじゃないし、そういう一つひとつが信念だなって思います。

:礼儀正しければ生きていけるじゃない。いま本当にがんばって活躍している人は、みんな筋が通ってますよ。合っていても間違っていても、なにか信念をもっていますから。

下田:信念のある伴さんが建てた家、ぜひいろんな人に見てほしいです。何度行っても、ずっといられますから。ずっといられる居住空間ってなかなかないんですよね。

:ありがとうございます。

下田:家って、手でつくれる最大のものなんですよ。私は、人が住めるものを作れるのは大工さんしかいないと思っているんです。だから工務店の仕事が好きなのかもしれない。

:工務店も、ただ大工仕事だけできればいいというわけではなくなってきています。新しいことを学ぶ気合いが必要ですね。最近の家は性能がとにかく上がってきているので、そこにあわせて技術も磨いていかないと。外に目を向けて全国の工務店を見ると、レベルが高くて本当にすごい。もっともっと学んで、自分たちもレベルを上げていかなければと、つくづく思います。

下田:私たちも、ここらへんでまた学び直すというのもいいかもしれないですよね。

 

伴さんと下田社長、お2人の出会いから仕事への意識まで、いろいろなお話が聞けました。
お2人の話を聞いて、編集部も、日々流されるだけの働き方にならないように…忙しい毎日ですが、質を意識してすごしたいと思います。もちろん、楽しむことを忘れずに!

さて、次はどんな人に会いに行きましょうか。
次回もお楽しみに!

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