2019.07.26
「あの人に会いたい!直接お話を聞きたい!
BonMarche100人展やTANOKURAを運営するSeedersの下田社長が、いま会いたいと思う人に話を聞きに行く連載が今回からスタートします。
下田社長が連載をスタートするにあたり1番最初に会いに行ったのは、
BonMarche100人展にいつも出展されていたリネン服 Crea no.8の栗田さんでした。
▼素敵な人に、会いにいってみました
TANOKURA ×リネン服 Crea no.8
#01 「あなたは何者なの?」
#02 BonMarche100人展の卒業を決めたきっかけ
#03 Creaさん、これから先の10年は何をするの?
◆リネン服 Crea no.8 Profile
オリジナルデザインで、リネン、コットンを中心に幅広い世代に向けた大人のナチュラル服を製作販売
栃木県大田原市山の手1-5-20 路地裏雑貨店 メゾンドクチュール202
ハンドメイドショップ チクタクボンボン
https://ameblo.jp/tikutakubonbon-0305/
「あなたは何者なの?」
社長:よろしくお願いします!
栗田:お店まで来ていただきありがとうございます。よろしくお願いします。
社長:この連載の第1回目にリネン服 Crea no.8さんを選んだのは、この春のBonMarche100人展でイベント出展を卒業されたから。そのあたりの話も含めて聞けたらな、と思っています。BonMarche100人展に最初に出展してくれたのは、10年前?
栗田:そうです。もう10年も前!
以前、出展作家さんとSeedersのランチ会を開いていましたよね。
当時の私は、自分で作った作品を売るほかに委託販売を請けたり、雑貨も販売していたころ。そんな時に出席したランチ会で、下田さんから「あなたは何者なの?」って聞かれたのを覚えています。
社長:その時は自分の作品から委託のものまで、全部のことを一生懸命やっていたものね。
いろんな雰囲気のものがお店に並んでいて楽しいけれど、いったい何屋さんだったんだろう…何をお客様に打ち出したいのかな?と思ったんです。
栗田:その質問の本質が当時はわからなくて、答えられなかったんです。でもその質問のおかげで、“お客様に何を打ち出していこうか、何を伝えたいのか?”を考えるきっかけになりました。リネン服 Crea no.8のブランディングを作る土台になりましたね。
栗田:あと、私、いろんな名前で呼ばれるんです。チクタクさん、Creaさん、栗田さん…。何を打ち出すか考えるのと同時に、「100人展の時は、私は Creaさん!」だと自分に言い聞かせる、思い込むようになりました。
社長:暗示をかける、って大切ですよね。今では作家さんから“Creaさん”って呼ばれているものね。
栗田:そうですね。そう呼ばれても違和感がなくなりました。
栗田:次の転機は、オトナ展第1回目だったのを覚えています。
社長:オトナ展は作家さんが出展を申し込むのではなく、今後ブランドになれそうな作家さんにスタッフが声をかけて出展してもらう、100%スカウト制の指名イベントでしたね。
栗田:初めてお会いした作家さんとお話をしている中で「作って販売するだけなら、ネットだけの販売にしたらいいんじゃない?」と聞かれました。その時は店舗を持って、お店の空間づくりを考えるのが楽しかったし、来てくれたお客様とお話することも楽しかった。そう伝えると、「あなたの自己満足じゃない?」って。お店つくりって、あなたの楽しみのためにやっているんじゃない?って言われたことが、ブランドの今後のことを考える2つめのきっかけになりました。
社長:他の人から言われて、ハッと気がついたのね。
栗田:自己満足で終わらせないための店つくりってなんだろう?ということを考えましたね。それまでは好きなものを作って買いたい人が買っていく、というアトリエ感覚だったのだと思います。“自己満足”って言われた時に、雷に打たれた感じがしましたね。
<つづきます>