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教えたくない栃木の喫茶店 vol.2 古城

昔から変わらず、ずっと身近にある安心感。カフェではない、喫茶店に出かけたい。
TANOKURA vol.37特集「教えたくない喫茶店」では編集部メンバーが訪れた栃木県内と都内の喫茶店をご紹介します。今回は、取材で足を運んだ、宇都宮市にある老舗の喫茶店をご紹介します。

趣ある佇まいはまさに昭和の純喫茶

柱時計、シャンデリア…装飾品に歴史を感じる

宇都宮で喫茶店と言えば?…という会話になると必ず登場するのが、国立病院近くに佇む、創業48年の喫茶店「古城」。店先の看板の文字や料理のイラストが昭和感を引き立て、先が見えにくくちょっと暗がりな店の様子が、由緒正しい純喫茶の雰囲気を醸し出しています。

開店当初から変わらぬメニューは、サンドイッチやスパゲティ、パフェ、種類豊富なコーヒーなど、バリエーションが豊富なのも魅力。当時はもっと多く、少しずつ減らして今の品数になったそうです。何十年も通い、毎度同じものを注文する常連さんや、喫煙可なので、ひとりで静かにお茶を楽しむ若い男性客、今では勉強を持ち込む大学生なども多いようですよ。

外からは中の様子が見えなかったのですが、どこの席についても、ひとりでボーっと一息つける雰囲気です。迷いに迷って、ちょっと奥まった、カウンターが見える席に腰をおろしました。

やさしい味の玉子サンドはほっかほか

早速お願いしたのは「玉子サンド」。注文を受けてから焼くほかほかのたまご焼きがしっとりした食パンに挟まり、見た目も美しく、絶妙な塩気が後を引きます。「このパンのサイズも先代の父のころからずっと変わらないの。小さめにカットしてあるのは、本や新聞を読みながらでも食事ができるように、工夫していたみたい」と店主が教えてくれました。

コーヒーをアレンジしたオリジナルドリンクが豊富で、全種類試してみたくなってしまうほど。今回選んだ「カフェキャリオカ」は、トッピングされたオレンジピール、チョコレート、ラムの香りがコーヒーの味を引き立ててくれます。大人向けのドリンクですね。

ずっと忘れずいつでも戻りたくなる場所

私が訪れたのはお昼どき。次々に常連さんがやってきて、「おひさしぶり~」「いつものサンドお願いね」と声がかかります。常連さんが積もる話を始め、おしゃべりが止まらない様子に、まるで実家に帰ったときのような安心感と懐かしさのある場所なんだと感じました。ふと見上げた天井のこの模様、独特だな~。こういうところもこだわりを感じますね。

いつも変わらず迎えてくれて、自分が好きな定番メニューが食べられる。お店に訪れているときには、まるでその店の一員になったような、不思議な感覚が得られる。すてきな喫茶店には、また足を運びたくなる秘密があるようでした。

▼古城(こじょう)
栃木県宇都宮市中戸祭1-8-15
日曜定休
TEL. 028-624-0483

教えたくない栃木の喫茶店 vol.3 カフェリフジ10月に発行されるTANOKURAvol.37では、「教えたくない喫茶 」を特集します。冊子に先駆けて、栃木県内の喫茶店をシリーズで3店舗ご紹介していきます。...

 

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