暮らしを楽しむ

身体の不調を感じたら、まずはツボを刺激してセルフケア!

こんにちは!TANOKURAレポーターのyumiです。

フリーマガジンTANOKURA vol.27の特集「身体のなかを整える」スピンオフ記事、前編の「腸」に続いて後編は「ツボ」についてお話しします。

もっと知りたい腸のこと〜発酵食品と食物繊維こんにちは!TANOKURAレポーターのyumiです。 最新号のTANOKURA vol.28は読んでいただけましたか?今回の特集...

私は今回の取材を通して、「ツボ」の偉大さに気付かされました。

ツボって本当に効果があったんだ!

なんと失礼な言いぐさでしょう。

正直言って、今回取材をするまで、私はあまり「ツボ」というものに興味がありませんでした。なんとなく、「信じるものは救われる」的な、はっきりとした効果が表れにくい民間療法だと思っていたのです。

なので、今回の取材の冒頭で「WHOが認めているツボは361カ所」というフレーズが出てきたとき、「えぇ!?WHOがツボを認めているの!?」と心底驚いた私。東洋医学の知識のなさを反省しました…。

とはいえ、まだまだ謎だらけだった「ツボ」のこと。でもそれを、鍼灸師ハリリーナ先生のわかりやすい言葉で、ひとつひとつ理解の扉を開けていくことができました。

体内を流れているエネルギーが「気」。
気が流れている道路が「経絡(けいらく)」。
経絡の重要ポイント、交差点や道の駅のようなところが「ツボ」。

 

たとえば、「肩がこったな」というとき。それは肩に通じる経絡のどこかがもやもやと交通渋滞のような感じになっていると想像しましょう。

肩に通じるツボを刺激します。それは、道路管制センターが信号機を操作してうまく流れができるようにサポートするイメージ。

すると渋滞は緩和され、車がうまいこと流れ出す。体に置き換えると、気の流れが整い、肩こりの要因が取り除かれていく…というわけです。

なんとなく、イメージがわきませんか?西洋医学のように、患部を切って縫って、みたいなことはできませんが、「気の流れを整える」ということが「自然治癒力を引き出す」ということにつながるのです。

と、ここまでは、どうしても難しい感じになってしまうツボと気の流れの関係を、なるべく伝わりやすいようにお話してみました。「そういうことかー!」とツボへの理解が少しでも深まってくれたら嬉しいです。

いざ!ツボを刺激しよう!

というわけで、俄然ツボへの信頼度が高まった私は、暮らしに「ツボ」を取り入れるようになりました。(腸の記事を読んでもらってもわかるように、すこぶる単純なのです!)

冊子でも紹介した、「家庭用のお灸」を早速購入。(今まで気づきませんでしたが、ドラッグストアで売っていました。こんなにかわいいデザインもあるのですね!)

これは「合谷(ごうこく)」というツボにお灸を貼っています。

「合谷」は頭痛・肩こり・眼精疲労や、便秘・肌荒れにも効果がある万能のツボ!入門編にはぴったりです。合谷は自分でも貼れて、安全な姿勢もキープしながらちょっとした動作はできるので、お灸をしながらコーヒータイム、なんてことも可能でした。

【合谷の場所】手の甲。親指と人差し指の間のくぼみ。

 

こちらは「三陰交」というツボにお灸を貼っています。

「三陰交」もとてもポピュラーなツボで、冷えやむくみの改善、生理痛の緩和など、女性にうれしい効果がいっぱいです。不調を感じるときに、お灸をしたり、指圧したり。そうすると、体にじんわりと心地よさがひろがります。これが、気の流れが整うってことなのかな?と実感します。

【三陰交の場所】足のくるぶしの骨から指4本分上。すねの骨のきわ。

 

おうちで自分でツボを刺激する方法は、指圧・お灸・置き鍼がありますが、それぞれのシーンでやりやすいやり方でやればOK。正しいツボの位置を刺激しなくちゃ!とかまえるよりも、押してイタ気持ちいいと思う場所でいいそうです。

たとえば私は頭痛のとき、「百会(ひゃくえ)」という頭のてっぺんのツボを押すようになりました。あとはパソコンを操作する合間に、ここでご紹介した「合谷」をもみもみしたり。そうやって、自分の手で身体の治癒力のスイッチをオンにする行為が無意識にできるようになったのは、「ツボ」を暮らしに取り入れ始めたサインだなと感じています。

次は置き鍼にもチャレンジしてみよう!と思っています。

身体のなかを整える

前回の腸のことを教えてくださった、腸もみサロンめぐり∞めぐるの金子紗織先生、今回のツボのことを教えてくださった、鍼灸師ハリリーナ モテキマサエ先生、お二人ともが言われていたのは、「自分の身体を自分でケアする方法を知ってほしい」ということでした。

もちろん、医療や薬の手を借りることを否定はしないけれど、便秘のときにすぐにお薬の力に頼るのではなく日頃から食べ物に気をつけて腸内環境を整えるとか、頭痛のときにぱっと鎮痛剤を飲むのではなくツボを刺激してみる、というような、自分の手で症状を改善できる方法があるということを知っていることには、大きな価値があると思いました。

今回の表紙のイラストが「手」だったことには、そんな思いが込められているのです。身体のなかを整えるためのセルフケアの方法を知ってもらえたら…。そんな「手当て」のイメージを感じ取ってもらえたら、編集部一同ガッツポーズをとるような気持ちです。

最新号 | TANOKURA vol.28「身体のなかを整える」こんにちは、TANOKURA編集部です。 カラッと晴れた夏が待ち遠しいこの季節に、TANOKURA vol.28が発行されました!...

 

ちょっと長くなってしまいましたが、いかがでしたか?ぜひ、腸とツボに関しての意識を深めて、あなたの身体のなかを整えてくださいね。それぞれの意味や効果を感じて暮らしていたら、きっと「なんだか調子がいいな」という日々が送れるようになると思います。

皆さんの毎日が健やかでありますように。

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