「あの人に会いたい!直接お話を聞きたい!」
TANOKURA100人展やフリーマガジンTANOKURAを運営するSeedersの下田編集長が、いま会いたいと思う人に話を聞きに行きました。
今回お話を聞いたのは、Forestry Japan株式会社 薪制作・販売事業部 広報部長の高秀有里さん。どのようなお仕事をされているのか、とても興味がわきます。
●Forestry Japan株式会社 薪制作・販売事業部 広報部長 髙秀有里さん プロフィール
1991年栃木県生まれ。レジャー施設に就職し受付業務、事務業に従事したのち出産を機に退職。子どもが幼稚園にあがったころ、時間に余裕ができたため就職活動を行うことに。森林に関わる仕事がしたいと考えていたところ、縁あってForestry Japan株式会社に就職。現在、森林整備などに携わる。
山を守り、薪をつくる女性集団
-編集長
名刺に薪制作と書かれているのですが、薪を販売する会社ですか?
-髙秀さん
そう見えますよね。結果として薪になったものを販売している、というのが正解かもしれません。
-編集長
なるほど、ではどういったお仕事なのでしょうか?
-髙秀さん
山の保全・森林伐採など、山の整備を行なっています。山は手を加えないと、どうにもならないくらい荒れてしまうんです。一度荒れた山を健康にするには、時間もお金もかかります。そうならないために、整備を受け持っています。
-編集長
Forestry Japanさんは、山の整備をする会社なのですね。山のオーナーはとても助かると思いますが、髙秀さんはなぜForestry Japanさんでお仕事されているのでしょうか?
-髙秀さん
前職はレジャー施設の会社で働いていました。子どもが生まれるのをきっかけに退職したのですが、今の会社で働きはじめたのは、ご縁とタイミングですね。
-編集長
たしかに女性は離職・退職・再就職が自分の意志だけでコントロールできないこともあると、よく聞きます。Forestry Japanさんには、女性の社員はいますか?
-髙秀さん
薪になる原木の伐採や運搬、制作、納品に関しては女性陣のみで行っています。森林整備は外注の男性にもお手伝いいただいています。男性のイメージの強い林業ですが、女性中心で活躍しているところが一番の自慢です!日々みんなで山に入り整備して、切り出した木を薪として使えるように制作しています。
-編集長
すごい!なるほど、ここで初めてなぜ薪を販売しているかの謎が解けました。
-髙秀さん
そうですよね。伐採した生木を薪用に販売しているんです。伐採してすぐの木は薪には使えないので、購入していただいて、ご自宅で乾燥していただき、1年後に使っていただけます。薪にならない部分は、木工体験ワークショップで作品づくりに使って楽しんでもらっています。
-編集長
山のお仕事は自然が相手ですが、どうですか。
-髙秀さん
大変な時期もありますが、無心になれるので時間が早く感じますね。人と仕事をするのは苦手の人もいるでしょうし、集中して身体を使いたい人もいる。女だから男だからではなく、やってみたら好きかも!でもいいのかなと思います。
-髙秀さん
女性スタッフはみんな子育て中の女性のため、困ったときは助け合っています。みんな、会社の近くに住んでいるので、学校行事のため有休を出すと、みんなも休みなんてこともあります。社長の理解のおかげで、楽しく両立することができています。
こぼれ話
今一番なにをしたいですか?と高秀さんにうかがうと、プライベートでは子どもと旅行に出かけたい、お仕事では私たちの仕事の取り組みをもっと広めたい、とおっしゃっていました。自然と対話できるのは心の健康にもいいですよ、とお話しされていた姿が印象的でした。