こんにちは!TANOKURA編集部です。
寒さが急激に増し、一気に冬がやってきました。朝晩の温度差に、体調を崩している方が周りに増えてきたように感じます。私の周りでは、寒さで胃腸の調子を崩している方が多いのですが、皆さんのおなかの調子はいかがでしょうか?
連載4回目は、腸のプロ めぐり∞めぐるさんに”宿便”のことを聞いてみました。宿便って聞いたことがあるけれど、実際本当にあるものなのか、腸活のあまり知られていないポイントなど、腸のことをよく知るめぐり∞めぐるさんに詳しくお話を聞きました。
宿便というものは、存在するのでしょうか?あるなら出す方法が知りたいです。
何年も腸にこびりついている便を想像して、宿便が溜まっていると思っていませんか?便をつくる大腸は、常にぜん動運動をしながら腸壁から粘液を出しています。腸にこびりつかないようにできているんです。
断食をしたあとに出る黒っぽい便は、腸に余分なものを溜め込まなくなって腸が休養でき代謝や修復作業がはかどったことで、腸壁からはがれ落ちた細胞や腸内細菌の死骸と言われています。内視鏡で見る腸は、きれいなピンク色をしていますよね?
情報がありすぎる現代。下剤を服用すると後に自分の身にはね返ってくるので、信用できる方に相談してみましょう。
腸活には食物繊維や発酵食品をとる / 冷やさない等はよく見聞きします。それ以外の、あまり知られていないポイントを教えてください。
自然に沿った暮らしをすること。微生物(菌)は敵のように伝えられていますが、人間に害を与えるものはわずか1%以下と言われ、共生することが人間の健康にもっとも重要とされています。目に見えない小さな生物で腸内細菌も含まれており、不要なもの・死骸・病気・傷んだものなど不自然なものを分解し土(地球)に戻す。それが私たちの口にする野菜や動物などに代わり、循環していく。これが自然に沿った暮らしです。
医(病気や健康)の前に食、食の前に農、農の前に微生物(菌)とされ、病気や便秘になるのは生き方が自然から離れているという体からのサイン。以前は田舎で農業をすることで土壌菌(土の中にいる微生物)を無意識に取り入れ生活をしてきました。しかし、産業革命以降、化学物質が増えることで微生物が排除され先程の循環がうまくできなくなり、アレルギーや生活習慣病、うつや自閉症などの現代病が増えたというデータがあるくらいに、私たちの生活になくてはならない目に見えない存在です。
気分が落ち込むと自然に触れたくなるのは、微生物が自然を求めているから足が向き、リフレッシュされる。腸内も微生物が住みやすい環境であれば、溜め込まず必要なものは吸収し不要なものを便としてせっせと排泄してくれます。食物繊維や発酵食品を頑張って摂っても、微生物の種類とバランスによっては負担になっている可能性もあるので自分には何が必要なのか万人に効果のある腸活はなく、自分に合うものを知ること。
小さな小さな微生物の声を大切にすることで心と体、精神のバランスのとれた本当の健康に繋がると私は思っています。腸内細菌はそれを感じることのできるツールとしてバランスが取れていれば「いい便」として答えを返してくれます。守り育てることで、私たちの健康を見えない力で支えてくれる、なくてはならない存在です。
お話を聞いた めぐり∞めぐるさんとは
『下剤を使わずに排便できないだろうか?』
介護福祉士として働くなかで、頭にあった疑問が腸もみと出会い、溜めない・出せる身体づくりサポートができる腸セラピストとして8年。
自宅でのサロンワークの他に、腸もみの疑問や大切さをお伝えできたらと、イベントで腸もみ体験や麹三兄弟ワークショップ・無添加ランチ会、インスタグラムにてご自宅でできる腸活法などを発信しています。
腸もみサロン めぐり∞めぐる
栃木県鹿沼市にある 女性限定サロン
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