こんにちは!TANOKURA編集部です。
日々をより健康に過ごすことを考えたら、気をつけることがたくさん…。毎日の食事も、どんなものを食べると体に良いんだろう、と悩むことはありませんか?そこで、天明堂薬局の中山貴央先生に、毎月おすすめの生薬をお聞きすることにしました。
まずは一緒に、生薬の持つ力を知ることから始めてみましょう!
先生にお聞きしました!6月のおすすめは豆類
6月といえば梅雨。漢方では、「湿邪」と呼ばれる湿気を特徴とした邪気に襲われ体調を崩す季節と考えます。
「湿邪」に襲われると水分代謝が低下して体の中に余分な水分が溜まりやすくなります。そのため、頭重感、倦怠感、下痢、食欲不振、浮腫み、傾眠、憂鬱感などの症状が目立つようになります。梅雨時にどんよりする人が増えるのは、「湿邪」の影響なのです。
梅雨時期こそ、体の水分代謝を意識した生活を心がけたいところです。
梅雨時期にお勧めの食材としては「豆類」が挙げられます。豆類は緑豆、白豆、小豆、黒豆などさまざまな種類がありますが、どの豆にも余分な水分を排出する働きがあります。
特に赤小豆(あずき)の歴史は古く、中国最古の薬物学書『神農本草経』にも「水を下す」と記載されるほど、体の余分な水分を排出する薬菜として有名です。
梅雨の時期は豆類を食事に取り入れて
あずきなどは、サラダに混ぜたりご飯と一緒に炊いたりするのがおすすめ。煮豆として食卓に並べても、気軽に食事に取り入れられそうですね。
食事以外にも十分な入浴時間を持つ、汗をかけるような運動をする、冷たいものを食べ過ぎないなどの養生も重要です。食事と生活習慣を意識して、梅雨の湿邪に負けない生活を送りましょう。
今回は、梅雨の時期におすすめの豆類のお話を教えていただきました。湿気の多い時期ですが、豆類を取りながら元気に過ごしたいですね。来月も季節にあった生薬をご紹介しますので、どうぞお楽しみに!
▼天明堂薬局/中山貴央先生
栃木県宇都宮市星が丘2-9-25
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天明堂薬局では、漢方の視点から体質や体調の改善方法を一緒に考えてくださいます。健康に関するお悩みがある方は、ご相談してみてくださいね。