こんにちは!TANOKURA編集部です。
フリーマガジン「TANOKURA」内のコーナー「おっこのお散歩日和」では、occo(おっこ)さんのかわいらしいイラストとともに、さまざまな県内の魅力をご紹介しています。
2024年4月発行のTANOKURA vol.43では、番外編のドライブ旅をお届けしています。3月の日光で、雪解けとともに訪れる春を感じる旅をしたoccoさん。風景の美しさ、おいしいごはん、季節の移り変わりを肌で感じる素敵な旅をされていました。
雪の残る日光の美しさ
3月、車を走らせて奥日光へ向かいました。とはいっても私はペーパードライバー。夫にがんばってもらいます。
宇都宮では桜のつぼみもほころぶ陽気が続いていましたが、標高の高い日光へ着くと一面雪化粧。驚きながら車を走らせます。「雪ってこんなに綺麗なんだ!」天候に恵まれ空は青く、日差しに白い雪がきらめいていました。
老舗ホテルでご馳走を
まず訪れたのは「中禅寺金谷ホテル」。案内された待合室で早速、古い柱時計にときめいてしまいます。お土産屋さんで並ぶオリジナルグッズもかわいい…!
「せっかくだからカクテルも頼んじゃおう」とノンアルでまずは乾杯。シュワシュワ注がれた湖のような美しい色のカクテルは、りんご風味でおいしい!
そして運ばれてきたのは「百年ライスカレー」。濃厚なカレーを想像していましたが、バターの効いたクリーミーでやさしい味わいに舌鼓を打ちます。
食事の間、心を奪われたのは、窓からの景観です。レストランの広い窓からは湖を見下ろすように林をのぞめます。バードハウスや木々の間を小鳥たちが飛び交う様子は生命力で溢れていて「春が来るよ~!みんな起きて!」…そう言っているように感じました。
「お肉もごろっと入っていて、うまいね!」どうやら夫は景色には全く興味がないようですが…。
賑やかな春の音
宿泊するホテルは奥日光の湯ノ湖付近。途中戦場ヶ原で観光をしつつさらに奥まで進みます。湯ノ湖のほとりからの風景は絵本のワンシーンのようでした。
ホテルにはつららがびっしり!それが陽の光でどんどん溶け、その音が響いています。「静かな冬に比べて春って賑やかなんだな」。季節のうつり変わりを五感で感じる旅は初めてです。
さあ、春です
次の日の朝、「いいホテルだったね~部屋風呂最高!」すっかり癒やされた私たち。帰りの車から見上げた男体山は緑がかっていて、思わず声をあげてしまいます。
「昨日は雪山だったのに今日は春だ!」とはしゃぐ私に「帰りになにかお菓子でも買わない?」と、いつまでも食いしん坊な夫でした。
文・イラスト occo
TANOKURA vol.43の誌面では、occo(おっこ)さんの素敵なイラストと手描きのドライブマップ、そして一緒に季節の移り変わりを感じる文章を掲載しています。冊子を見つけたら、「おっこのお散歩日和」をぜひご覧くださいね。
▼イラストレーター occo(おっこ)さん
フリーマガジンTANOKURAにて「おっこのお散歩日和」を隔回連載中。イラストや個展の情報などは、Instagramからチェックしてください!
Instagram @occo_illustration