こんにちは!TANOKURA編集部です。
家づくりをしようと思ったとき、ほかのかたがどんなふうに作っているのか気になりませんか?これからおうちを建てるかたも、いつかおうちが欲しいと憧れがあるかたも、一緒に家づくりのひみつをのぞいてみましょう!
前回の君島建築さんのおうち訪問の続きを、君島順子さんのインタビューとともにお届けします。自然に囲まれた土地で、季節の移ろいを感じ、自然の変化を大切にしながら暮らすおうち。利便性ばかりを重視しない暮らしかたのセンスに、改めて「良い家」の答えはひとつじゃないなと感じます。
季節を感じる
Iさんご夫妻は、二人ともエアコンの風が苦手だからこの家にはエアコンがありません。すると寝具も季節によって変わってきますよね。夏はガーゼのケットだけ。涼しくなってくると綿毛布が増えて、冬には羽毛布団を出す―高気密高断熱の家が主流になりつつあるけれど、こういう「季節を感じる」ってとても大切なことだと思う。
例えば庭の木。やっぱり季節を感じてほしいから、お客さまの庭には、常緑樹だけではなくて、落葉樹も必ず選ぶようにしています。Iさんご夫妻と一緒に買いに行って植えた、この家のシンボルツリーはカツラ。ダイニングテーブルの横の窓からちょうど見える位置に植えたから、秋には紅葉して、葉っぱが落ちて、春には芽吹いて…食事をしながら窓の外に季節を感じられるって、とてもいい時間ですよね。
私が育った家には広い庭があって、小さいころからそこで駆け回って遊んでいたから、木や植物に親しみがあるのでしょうね。
本当に好きなものだけ
この家にはカーテンがないでしょう?ちょうどよいカーテンが見つからないから、間に合わせで買うのではなくて、「ま、いっか」って切りっぱなしのリネンを掛けて過ごすというスタンス、私も好きなんです。気に入るものが見つからなければ、無理やり買わない。これを買おうと思って出かけるのではなくて、ふらっとこれいいな、と思って買うことがほとんど。
わが家はもう築30年以上だし、これから新しいものを増やす気はないけれど、あるものの飾りかたはしょっちゅう変えて楽しんでいます。それにも飽きたら、お客さんの家にお届けしちゃう(笑)。好きなものが似ているお客さんが多いから、みなさんのおうちで楽しませてもらっています。
高気密高断熱ももちろんいいけれど、流行りに流されずに本当に自分がしたい暮らしがどんなものかを考えてみるのも、家づくりには大切なことなのだと改めて考えさせられました。自然との調和を大切に、季節を感じながら暮らす家に興味のあるかたは、ぜひ参考になさってみてくださいね。
君島建築有限会社
栃木県宇都宮市越戸1-9-33
028-661-0502
https://kimi-ken.com/
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