家づくりのひみつ

からすのひらやができるまで

こんにちは。TANOKURA編集部です。

冊子版TANOKURAで設計段階から家ができるまでを連載してきた、伴工務店さんの「からすのひらや」。完成した家は「こんな家、想像できていませんでした」と施主のTさんが言葉をもらすほど、素敵な仕上がりに。どんな家なのか、こだわりなどをうかがいました。

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玄関を開けた先の、その先への目線

玄関正面のガラス戸を開けて、家に足を踏み入れると、右にはまっすぐに廊下が伸びていて、水回りや居室が配置されています。整然と並ぶドアの横にはブラケットライトが灯り、さながらミニホテルのよう!一方、左へ視線を移すとそこは心地よい開放感があるLDKが広がります。

暮らしのコントラスト

ダイニングテーブルを中心に、畳スペース、キッチン、書斎スペース、リビングスペースがあり、ぎゅっと集まることもそれぞれが思い思いに過ごすこともできる空間。家のなかの陰と陽、空間のコントラストが美しいと感じられます。

生活しやすい動線もしっかりと

雰囲気だけではなく生活動線も大切な要素です。玄関すぐ横に浴室を配し、ダイレクトに脱衣室に行くことができるようにしたのは大正解。廊下を挟んで南側に設けたランドリースペースとファミリークローゼットの動線は、忙しい毎日の家事時間を短縮してくれます。素敵であるうえに暮らしやすいって、最高ですよね。

引き出し収納にこだわったL型キッチン

最初はI型キッチンをアイランドスタイルで配置する案も検討していたけれど、憧れのL型に。L型キッチンとコの字につなげるようにして造作の収納を作ってもらうときにこだわったのは、「全部引き出しにしてほしい」ということ。一つひとつが大工さんの造作で、仕上がりはもちろん大満足!淡いグレーのボーダータイルも想像以上に素敵で、なんだかうれしくなりました。

毎日が愛おしくなる暮らし

畳コーナーの窓の外に、息子の身長と同じ高さの桜の木を記念に植えました。木々の成長とともに変わっていく窓からの景色も楽しんでいきたいです。なによりも、桜の木が育ってお花見をできる日が待ち遠しい。友達を招いて庭でバーベキューもしたいし、ハンモックでのんびり過ごすのもいいし、この家でしたい暮らしが次々浮かびます。

目覚めて、静かな廊下を歩き、庭が見通せるキッチンに立って、コーヒーを淹れる。子どもが起きてくるまでの束の間の静かなひととき、家を見渡したり庭を眺めたりしながら、コーヒーを飲む。毎日繰り返されるようなシーンそのものに幸福を感じる、そんな暮らしを、この家で積み重ねていきたいと思っています。

「からすのひらや」をたずねて

施主のイメージする暮らしをカタチにするべく寄り添い、経験と知識と静かにあふれる情熱をもって、求める以上の提案をしてくれた伴工務店。施主のTさんは何度も「天才!」と思ったそうです()

「ふだんの暮らしそのものが、幸せに感じるんじゃないかな。」そう話してくれたTさんの言葉通り、毎朝誰よりも早く起きて、ぼーっと余韻に浸りたくなるような、素敵な住まいでした。

伴工務店
https://www.ban-k.jp/
栃木県宇都宮市飯田町481
028-648-7326

建築をたずねて 〜伴工務店「ひらいのひらや」〜冊子版TANOKURAで設計段階から家ができるまでを連載をしている、伴工務店さんの「ひらいのひらや」。ゆっくり時間をかけてつくってきた家が完成したときいて、さっそくおじゃましました。...
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