こんにちは!TANOKURA編集部です。
日々をより健康に過ごすことを考えたら、気をつけることがたくさん…。毎日の食事も、どんなものを食べると体に良いんだろう、と悩むことはありませんか?そこで、天明堂薬局の中山貴央先生に、毎月おすすめの生薬をお聞きすることにしました。
まずは一緒に、生薬の持つ力を知ることから始めてみましょう!
先生にお聞きしました!5月に気をつけること
5月は、4月の疲れが一気に出てくる時期です。4月は新しい環境の変化などにより緊張する場面が多いものです。その緊張がふと緩むのが5月であり、精神的な疲労感を強く感じることもあります。
漢方において重要なポイントは、気を補うことです。『気』とは、心や体を動かすエネルギーのような存在。充実した仕事や学業をこなすためにも、「穀気(食べ物から得るエネルギー)」と「宗気(呼吸により得るエネルギー)」をしっかり補うことが大切です。
つまり、気が十分にある人は「ご飯をしっかり食べて適度な運動をしている」ということですね。
今月のおすすめは「人参」
気を補う生薬として代表的なものに「人参」があります。人参は肺と脾の働きを良くするため、穀気・宗気を同時に回復することができるんです。
漢方の世界では、人参は「虚労内傷の第一要薬」とも言われており、「疲労が原因で起こる体調不良の第一選択薬」と考えます。人参はさまざまな漢方薬に配合されているので、自分の体質に合った漢方薬を選択することが重要です。服用の際は必ず専門家にご相談ください。
5月は立夏を迎え暦のうえでは夏の始まり。5月からしっかりと気を補うことで、夏バテしない体質作りにもなります。少しでも疲労感がある場合は、早めに改善していきましょう。睡眠不足にも注意が必要です。
今回は、疲労が溜まりやすい時期におすすめな「人参」について教えていただきました。元気に初夏を過ごしたいですね。来月も季節にあった生薬をご紹介しますので、どうぞお楽しみに!
▼天明堂薬局/中山貴央先生
栃木県宇都宮市星が丘2-9-25
028-622-5975
https://www.tenmeido.jp
天明堂薬局では、漢方の視点から体質や体調の改善方法を一緒に考えてくださいます。健康に関するお悩みがある方は、ご相談してみてくださいね。