こんにちは。TANOKURA編集部です。
家づくりをしようと思ったとき、ほかの方がどんなふうに作っているのか気になりませんか?これからおうちを建てる方も、いつかはおうちが欲しいと憧れがある方も、一緒に家づくりのひみつをのぞいてみましょう!
今回ご紹介するのは、磯建設で建てた那珂川町にあるRAN & RIRI’s HOUSEです。
おうちデータ
好きなインテリアは?
北欧系のナチュラルなインテリアが好きです。シンプルモダンなどの、ベーシックなインテリアと悩んだ時期もありましたが、部屋が暗くなってしまうのは嫌なので、白がベースの明るく感じるインテリアを選んでいます。北欧系の温かみのある家具は、特に好きかも。アパート住まいだったころに、家を建てたらソファを絶対置こうね。と話していたので、ソファ選びが一番最初でした。
好きな雑貨屋さん・家具屋さん 無印良品 kirinoya
参考にした雑誌 北欧テイストの部屋作り 北欧インテリアが特集されている雑誌
家を持つきっかけは?
主人が建築業ですので、結婚当初から建てることは決めていました。特に時期などは意識していなかったけれど、こんな家にしたい!と言うこだわりや、希望は頭のなかにあったようで、仕事の様子を見ながら、話はどんどん進んで行ったように思います。土地は会社の敷地内と決めていましたから、家を建てるための環境が整ったことが、きっかけといえるでしょうか。
購入を考え始めたのは誰?
主人です。本業ですから、いろいろと考えていたようです。私は、とにかく寒がりで暖かい家にしてほしいとお願いしていました。ちょうど、自社で施工している工法がピッタリで、お客さまにも実際にどれだけ暖かいかを体験していただけるかもしれないと話していました。モデルハウスをイメージしているようでしたので、普段からキレイにしておかなくちゃ(笑)なんて考えていました。
なぜ、この施工会社に決めましたか?
普段は、お客さまの希望をカタチにするのが主人の仕事ですが、自分のこだわりを実現してみたいと考えていたようです。私は、カタログから選んだり、ネットで探したりしながら、好みや希望を自由に伝えるのが仕事でした。
お気に入りの場所は?
やっぱり、リビングダイニングかな。開放感があって、くつろげる空間が大好きです。わが家ですからリラックスできるのが一番ですよね。主人が家具屋さんで見つけて、購入を即決した三人掛けの大きなソファは、存在感たっぷりで私もとても気に入っています。それに、一日のなかで一番長い時間を過ごしますから、特にそう感じるのかもしれませんね。
もう一度家を建てるなら、どんな家にしますか?
平屋がいいです。実家が二階建てだったので、憧れもあるかもしれないけど。家族みんなで使うリビングなどの共有スペースは広く取って、それぞれ個人で使う部屋は、狭すぎない自分だけの空間にしたいかな。和室に広縁なんていいですね。のんびりお茶でも飲みながら、日向ぼっこなんて理想です。
これから家を建てる方へのメッセージを
こだわりのインテリアや間取りだけでなく、素材だったり、構造だったり家そのものの見えない部分にも、ぜひ注目して考えることをお勧めします。家作りに於いて、生活動線やデザインなど大事な要素はいろいろあると思いますが、家の寿命に密接していると言える構造や素材選びは、一年・一日を通して快適に過ごすことに繋がっていると思うんです。難しくて解らないことも多いかもしれないけれど、調べたり、説明を受けたりして家づくりをして欲しいと思います。
正解ポイント
優先すべきところを考えて
アパート住まいでしたから、広いキッチンが希望でした。浄水器やトースターなど、予め置くことが決まっているものの場所やサイズに合わせて、コンセントの位置など工夫してもらいました。本当は、対面式かアイランド式のキッチンにしたかったけど、サイズが合わなくて諦めました。でも、結果的にはパントリーも実現したし、なにより動線がいいので気に入っています。
広々としたリビングでくつろぐ家族と会話しながらの家事は理想ですが、動線が意識された一体感のあるキッチンもまた、魅力的だと思いました。コンセントを上に設置することで、作業スペースの拭き掃除が楽だそうです。水はねや油汚れなどが、簡単に拭き取れるのは、家事においてかなりの利点ではないでしょうか。他の部屋にも言えることかもしれませんが、置くもののサイズだけでなく、家事動作の、どの部分を楽にできるかを考えてみるのもいいですね。
隠してスッキリ
リビングから、キッチンの収納部分が丸見えなので、お客さまがいらした時を想定して、収納を選びました。必要な食器類を出したいときに、一部だけ開閉出来る扉なので、とても重宝しています。パントリーも扉があるので、視線をあまり気にせず収納しています。
「隠せるから、中はどうでもいいって訳ではないですものね」と奥さま。お気に入りの食器やキレイな魅せる食器などは、お客さまから見えてもいいような扉のところに入れてあるそうです。普段使いの食器も数は限られているでしょうから、食器棚の一部だけの開閉で済むなら、出し入れにとても便利ですね。さらに、蒸気を逃がしてくれる機能付きのスライド棚には、炊飯器とポットが置かれていました。雑多になりがちなキッチンの、注目したい使い方だと思います。
温かさを重視
とにかく寒がりなんです。冬の朝の家事は寒いとなかなかやる気が起きません(苦笑)床置きのエアコンで温められた空気が、吹き抜けを通って家全体が温かくなります。急ぐときは壁付けのエアコンも使いますが、殆どその必要はないので、快適です。
なにかな?と、思わず見上げてしまった特徴ある吹き抜けが印象的でした。上はどうなっているのだろうと想像しながら、お話しを伺い納得でした。床置きエアコンは基礎のコンクリートを暖めるそうです。つまり、家全体が床暖房のようになっているイメージでしょうか。逆に夏は、冷えた空気を屋根裏部屋のエアコンから室内に送り込むそうです。伺っただけで、冬温かく、夏涼しい家の印象ですね。実際に、お話しを伺った日も、外はかなり冷え込んでいましたが、暖房がいらないくらいでした。
失敗ポイント
後から思えば…
開放感のある広さのリビングは、一番のお気に入りには変わりないのですが、お気に入りなだけに、使っているうちに欲も出てきてしまいました。リビングに隣接でなくてもいいから、一階に和室のような使い方のできるスペースが欲しかったです。子どもが小さいうちや老後など考えると、床に寝たり座ったりできる部屋があると、きっと便利ですよね。
介護士をされていたと言う奥さま。段差をなくしたり、部屋への出入りの扉は全て引き戸になっているなど、あちこちに老後のことも考えられた工夫がされていました。和室じゃなくても、仕切れる部屋があると、来客などにも対応できそうです。床座の部屋は、やはり一度は検討してみるといいようですね。
上手く収めた結果
少し寝室が広すぎました。家具はあまり置かずに生活したいので、もともと余り持っていなかったし、購入も今のところ予定していませんから、スペースが無駄に感じています。構造上、二階部分の間取りを上手く収めた結果なので仕方ないかもしれませんが、使わないスペースの分を、子ども部屋に充てられたら、より良かったかなって思っています。
いずれは、お子さんのためにリフォームも視野に入れていらっしゃるご様子でした。お子さんが小さいうちは、少々のスペースが無駄になっても、ひと繋がりになる和室との使い勝手は、良いように感じられました。余分なスペースが在るなんて、少し贅沢な失敗のようですね。
スペースどうしの区切り方
シュークロークから、靴のまま玄関収納まで行けるようにすればよかったです。そうすれば扉も必要なく、コストが抑えられたかも。両手がふさがっているときなどは、開閉が大変ですものね。移動可能なステップを置いてあるので、もの凄く困っている訳ではないのですが、使っていると、いろいろこうだったら良かったな、とか考えてしまいますね(苦笑)
確かに、重たい買いもののときは、扉を開けたり靴を脱いだりしないで、荷物が置けると、とても便利ですね。雑誌はもちろん、実際に展示会などを利用して、動線をイメージすることを忘れずに考えたいですね。
コストダウンポイント
適材適所の使い分け
一階は、全て漆喰の塗り壁にしました。風合いも大好きですし、犬と猫を飼っているので脱臭効果など、やっぱり漆喰は優れものですから、ぜひ使いたいって、主人とも話していたんです。そのために、他でコストダウンしないと大変でしたので、一階の脱衣所や二階はクロス貼りにしました。
パッと目に飛び込んできた大きなソファや、桜の無垢材を使った床など、こだわって丁寧に揃えられた印象のリビングでしたので、コストのことが気になりました。お話しを伺って行くうちに、ソーラーパネルを設置されていたり、ドアやサッシはカタログからのチョイスだったりと、適材適所で丁寧な使い分けをして、コストダウンに繋げたそうです。シンプルですが、一番良い手段かもしれません。
イメージを崩さずもの選び
ドアや、照明などカタログで探しました。標準だし、比較的リーズナブルな価格帯のものから、部屋のイメージを崩さないように選びました。ドアは、私の即決です。(笑)このドアを中心に選んでいったかも。
ネットなどで、欲しいイメージのものを探されて取り寄せたものもあると仰っていましたので、ステキな扉もその一つかと思いながら拝見していました。こだわりたい部分にコストを掛けるためには、予算内のものを探す労力を惜しんではいけませんね。
こだわりポイント
パッシブハウス基準へのチャレンジ!
空気を家全体に循環させて、いつも一定の室温になるように作られています。友人たちが遊びに来て、出窓と勘違いするほどの厚さの壁は、気密性・保温性に繋がっていて、私がお願いした「暖かい家」を実現せてくれました。騒音も防いでくれています。
家の中では、一日中・一年中快適に過ごしたいと、誰もが考えると思います。真冬の朝でも、部屋が極端に寒くて大変といったことはなく、快適が実現されているとのことでした。パッシブハウス基準へのチャレンジのため、壁の厚さの限界にも挑戦したそうです。
大容量で入れ替えいらず
もしかしたら、私の一番のこだわりかも。扉は折戸になっていて、全面開けることができるんです。衣替えが必要ないので、とても楽です。衣類は全て、一箇所に集約したくてこの広さになりました。収納は全体的に、不足していないと思うのですが、家具を置くのが好きではないので、収まりきらないものを入れて隠せるところが、実益を兼ねたお気に入りになってます。
折戸を開けることで照明が付くセンサーになっていました。奥さま一番のこだわり収納は、ひと部屋と言っていいほどの広さでした。ベランダからも近いので、干して畳んで、しまうまでが、スムーズですね。衣替えも、家事のなかでは大仕事ですから、必要無いのは、かなりの利点だと思います。
仕事とこだわりの融合
屋根裏部屋は、将来、映画を観るためのスペースにしたいんですって。とても広いので、私はシーズン性のあるものの収納に使わせてもらうつもりです。これからまだ、手を加えて行くところも、こだわりの一つみたいですよ。お客さまに、クロスの直ぐ下がどうなっているのかを見せることができるように作業を途中にしてあるところがあるんですよ。
「私よりは、主人のこだわりになりますけど。」と奥さまが、お話しながら屋根裏へ上がるための階段を出してくださいました。本当に広々としていて、左右には吹き抜けの出口がありました。もちろん、窓もありましたので、部屋と言ってもおかしくないスペースでした。
ライターズボイス
可愛らしいワンちゃんと、遊び盛りの猫ちゃんたちに出迎えられ、通していただいたリビングのソファの大きさが、印象的でした。空気のための吹き抜けと言うよりは、煙突と表現したいそれも、高気密・高断熱に繋がっていると伺って興味が湧きました。奥さまの希望を叶えた壁の厚さは、家族とその将来も暖かく、温かく包んでいるのかもしれないと、少々羨ましく感じて取材を終えました。
栃木の工務店 / 磯建設
磯建設株式会社
栃木県那須郡那珂川町小口1489
0287-92-3541
https://ishome-iso.co.jp/