こんにちは!TANOKURA編集部です。
秋が深まると、食欲もですが、本を読みたい欲も高まってきます。心落ち着かせて自分と向き合える夜の時間なら、読書にぴったり。おやすみ前の習慣に、シンプルな文字と絵で綴られた絵本を開いてみませんか。
TANOKURA vol.29 サブ特集「秋の夜長に読みたい 大人が楽しむ絵本」から、今回はTrunkBooks 三上美保子さん おすすめの「大人向け絵本」をご紹介します。冊子ではご紹介できなかった本も含まれていますので、ぜひチェックしてくださいね。
いつかはきっと
タイトル:いつかはきっと
著作者名:シャーロット・ゾロトフ
出版社:ほるぷ出版
大人にとってはなんてことない、あたりまえのことも、
子どもにとってみれば、それは夢だったり憧れだったり。
こんなふうにおもっていたよなと純粋な気持ちを、思い出させてくれる。
「いつかはきっと」そんな希望をもつことを忘れないでいたい。
人魚姫
タイトル:人魚姫
原作:アンデルセン/絵:清川あさみ/写真:鈴木理策
アートディレクション&デザイン:中島英樹
出版社:リトルモア
刺繍作家の清川あさみさんの刺繍がきれいで、人魚姫の世界観にぴったり。はかなくも美しい愛のかたちに、胸がうたれる。アンデルセンの童話は、大人になって読み返してみると、生々しい人間感情が垣間見え、考えさせられるものばかり。
ラチとライオン
タイトル:ラチとライオン
著作者名:マレーク・ベロニカ
出版社:福音館書店
歳を重ねるごとに逃げ道を見つける方が上手になるもの。言いたいことも、やりたいことも、やっぱり無理だと気持ちをおさえてしまうこともしばしば。強い心をもつということは、少しの勇気とたくさんの優しさをもつことなんだと思わせてくれる。
旅の絵本
タイトル:旅の絵本
著作者名:安野光雅
出版社:福音館書店
あるヨーロッパの街を描いたもので、一本の道とつながっていく。あとがきの「見聞をひろめるためではなく、迷うために旅に出た」という言葉が印象的。この本のなかでも出会える人々の営みに、自分でストーリーを想像してもいいし、ぼんやりと眺めるだけでもいい。
ぼくのキュートナ
タイトル:ぼくのキュートナ
著作者名:荒井良二
出版社:講談社
大切な誰かに贈りたくなる絵本。15通の手紙には、愛しい「キュートナ」に対する思いがいっぱい込められていて、ほほえましく思える。どんな自分でも、それでいいよと思ってくれる人が一人でもいれば、それだけで十分しあわせなこと。
はじまりの日
タイトル:はじまりの日
著作者名:ボブ・ディラン
出版社:岩﨑書店
ボブ・ディランが息子さんのことを思いつくった「Forever Young」という曲をモチーフにした一冊。愛情あふれたストレートなメッセージに、明日を生きるための勇気や希望が伝わる。世代に関係なく、前向きになれる本。
さいごに…
絵本は自分をフラットにしてくれるアイテム。メッセージ性や想像力をかきたててくれるものに惹かれます。気持ちよく眠りにつくために、自分自身の肯定感を高めてくれる一冊を読むことを、おやすみ前の日課におすすめします。
大人が楽しむ絵本を紹介してくれた、三上美保子さんは実店舗を持たない本屋さんです。お問い合わせは以下からご確認くださいね。
TrunkBooks
https://twitter.com/trunkbooks
https://www.facebook.com/trunkbooks.2011
絵本の交換会 イベントのご案内
何度も読み返した、子どものころのお気に入りの絵本。そのときの気持ちを思い起こさせてくれる強烈な思い出のひとつになる「絵本」の存在感。新たな一冊に出会えるイベントも、近日開催予定です。
絵本の交換会
開催日時:2020年11月7日(土)10:00~16:00【雨天決行】
開催場所:道の駅うつのみや ろまんちっく村 ローズハット内(ステージ上)
〒321-2118 栃木県宇都宮市新里町丙254番地