こんにちは!TANOKURAレポーターのmamiです。
皆さんは、最近のおうち時間をどのように過ごしていますか?
いつもは見ないふりをしていた場所を、ここぞとばかりに掃除をする
普段やらないお菓子作りに挑戦してみる
映画や読書など、やりたかったことに時間を割く
はたまた、ぼーっと過ごす…
やること・やれることはたくさんあるけれど、ちょっと気分転換をしたいな。
そう思っていたらふと、スタッフと以前絵本の話をしたことを思い出しました。
ちょうどいいタイミング!
お休みの日に大人が読んでも楽しい絵本を教えて!とお願いしたら、たくさんの絵本を貸してくれました。
”この絵本、覚えてる〜!”と懐かしさを感じた絵本から、今読んでみると”なんだかとても深いお話だなぁ”と感じる絵本までありました。
おうち時間に大人も子どもも楽しめる絵本を、ご紹介します。
わたしのワンピース
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タイトル:わたしのワンピース
著作者名:にしまきかやこ
出版社:こぐま社
空から落ちてきた真っ白い布で、うさぎさんがワンピースを作りました。それを着てお花畑を通るとワンピースは花模様に、雨が降ると水玉模様に…、次々と柄が変わります。日本を代表するファンタジー絵本。
この本を子どもの頃に読んでもらった方も多いのではないでしょうか?
私もこの表紙を見ただけで、幼稚園の懐かしい思い出が蘇ってくるようでした。
子どもの頃は、ワンピースの柄が変わって面白いな!うさぎさん嬉しそう!と思っていました。
でも今読んでみると、お気に入りのワンピースの柄が変わっても、その状況を楽しむうさぎさんの強さと前向きさに勇気づけられます。
なんども出てくる”ラララン ロロロン”という言葉がまるで魔法のようで、読んでいるこちらの気持ちまで晴れやかにしてくれました。
ノラネコぐんだん おばけのやま
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タイトル:ノラネコぐんだん おばけのやま
著作者名:工藤ノリコ
出版社:白泉社
お団子屋さんに忍び込み、勝手にお団子を作って美味しくいただこうとするノラネコぐんだん。すると、お団子が竜巻に飛ばされて……!?
この絵本は、小さなお子さんがいるスタッフがオススメの絵本として貸してくれました。
表紙にいるノラネコぐんだんのふてぶてしい表情に、グッと心を掴まれます。
読んでみるとノラネコぐんだんやそのほかの登場キャラクターの可愛さはもちろんのこと、起こってしまった取り返しのつかないことを怒るのではなく、機転を利かせて今できることをすることで周りの人を喜ばせる、という深いテーマを感じました。
あまりのイラストの可愛さに、他にもノラネコぐんだんのお話はないのか調べたところ、シリーズ化されていました。
次は「ノラネコぐんだん パンこうじょう」を読んでみようと思います。
キャッテゴーリー
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タイトル:キャッテゴーリー
著作者名:エドワード・ゴーリー
出版社:河出書房新社
とぼけた猫がなんとも愛らしい、ゴーリーならではの不思議な猫たちが、1から50まで、さまざまな数字書体(漢字もあるのだ!)とともに登場する、奇妙な絵本!
「ねこが好きだって聞いたから」とスタッフが貸してくれたのは、この絵本。
絵本といってもストーリーがあるのではなく、ゴーリーの描いたねこのイラストを目で楽しむ本です。
パラパラとページをめくっていくと、一つひとつの絵のなかに数字が色んなところに振られていることに気がつきます。
ここはアラビア数字。
こっちはローマ数字。
あ!漢字も入っている…!
ボーダーの洋服を着たちょっと影のあるねことともに、描かれているシチュエーションを想像しながら楽しむ大人向けの絵本でした。
同じくねこ好きな友人へのプレゼントにちょうどいいかも!
しろいうさぎとくろいうさぎ
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タイトル:しろいうさぎとくろいうさぎ
著作者名:ガース・ウィリアムズ 文・絵 / 松岡 享子 訳
出版社:福音館書店
しろいうさぎとくろいうさぎは、毎日いっしょに遊んでいました。でも、くろいうさぎはときおり悲しそうな顔で考えこんでいます。心配になったしろいうさぎがたずねると「ぼく、ねがいごとをしているんだよ」と、くろいうさぎはこたえます。くろいうさぎが願っていたのは、しろいうさぎといつまでも一緒にいられることでした。それを知ったしろいうさぎはどうしたでしょうか? 結婚式の贈り物に選ばれることも多い、優しく柔らかな2ひきのうさぎの物語です。
この絵本も、小さな頃に読んでもらった覚えがありました。
絵本に登場する森が薄暗くて少しだけ怖いイメージを持っていたのですが、このタイミングで読み返してみるととても暖かい物語…!
好きがゆえに抱える不安な感情、気持ちを伝えることの大切さ、一緒にいられることの喜び、誰しもが味わう感情が丁寧に描かれています。
この絵本、初版が1965年ということにも驚き。
半世紀以上も前から愛されている絵本を読み返して、大切な人たちと今一緒にいることができる喜びを改めて実感しました。
魔導師キャッツ
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タイトル:魔術師キャッツ
著作者名:T・S・エリオット 文 / エロール・ル・カイン 絵 / 田村隆一 訳
出版社:ぽるぷ出版
大魔術師ミストフェリーズくんは、かわいい黒ねこ。マンゴとランプルの悪がきコンビは、わがままほうだいのどろぼうねこ。ミュージカル“キャッツ”の詩が軽やかな絵本になりました。
サーカスをしているかのような表紙の「魔術師キャッツ」は、あの有名なミュージカル”キャッツ”の原詩だそう。
その詩をもとに描かれたこの絵本のストーリーはとてもリズミカルで、ページをめくるごとに不思議な世界に引き込まれます。
”黒猫の大魔術師ミストフェリーズ”と”マンゴとランプルの悪ガキコンビ”の2つのお話が収録されているのですが、どちらのお話も魅力的な主人公(この場合は、主猫公…?)たち。
”ねこになりたい”と人が言っているのを耳にしますが、このストーリーを読むとねこのように自由に生きたい!と心の底から思ってしまう絵本です。
大人になって絵本を読む機会がぐんと減ってしまったのですが、久々に手に取って読んでいるうちに、小さな頃には感じなかった深いテーマに気づきました。
今読み直したい、懐かしの絵本。
おうちの本棚に眠っている絵本があったら、今日はゆっくりと読んでみてください。
絵本を読みながらほっと一息。
優しい気持ちになれるおうち時間を過ごしてくださいね。
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