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FITする暮らしをつくろう 〜Story2 寝室に夫婦それぞれのリモートスペースを作ろう

家は一生住むところ。だからこそ、ライフスタイルが変わる節目、節目で、イメージを変えていくことが大切です。そこで、暮らしにFITするDIYを部屋ごとにシリーズでお届けしています。今回は、その第2弾「寝室に夫婦それぞれのリモートスペースを作ろう」。

今回も、寝室に夫婦が共存しながらも独立したエリアを仕上げてくれた、イシハマホームさんのコーディネーターの成田さちさんとDIYクリエーターの夏目あや子さんの対談をお送りします。

FITする暮らしをつくろう 〜Story1 暮らしにFITするリビングをつくろう暮らしにFITするおうちのDIYをご紹介します。今回は第1弾、「暮らしにFITするリビングをつくろう」。イシハマホームさんのコーディネーター成田さんと、DIYクリエーター夏目あや子さんの対談をお送りします。...

作り付けのカウンターテーブルが奥様の家事と仕事のワークスペース

成田:今回は、「もともとフードライターとして家で仕事をしていた奥様と、突然リモートワークになってしまったご主人」という、具体的なイメージを作ってから、寝室に二人のリモートスペースを作っていったんですよね。

夏目:そうそう。寝室にあった作り付けのカウンターテーブルがとても素敵で、そこを奥様のワークスペースだということに。洗濯機などの水回りも寝室の隣だという、イシハマホームさんの家事動線のいい家の作りを利用して、「仕事の合間に洗濯ものを畳んだり、アイロンがけも出来る」スペースに最適だと思ったんですよ。

成田:そう言ってもらえるとうれしいですね。この作り付けのカウンターは、本当に便利なんですよ。だから、新築される方には必ず提案しています。だけど、実は…。このカウンターは、あとからつけることも出来るんですよ(笑)

夏目:うわぁ、それ、とてもいいですね。うちにも欲しいくらい!

成田:あとからテーブルを置いたり、ラックを置いたりすると、意外と邪魔だったり、狭かったりと使い勝手が悪いんですよ。だけどこのカウンターだと、壁一面に伸びているので、物を置いても部屋のイメージを壊さないし、なによりスペースが広いので、本当に家事と仕事と一緒に出来るスペースが確保できています。今回は、カウンターテーブルに収納も作りつけてありますが、カウンターテーブルだけ作って、収納はニーズに合ったものを選んでおくことも出来るし、コンセントもついているので家電やパソコンなど電源を必要とするものも使えるし、ドライヤーだって使えてしまうんです。本当に便利なんですよ。

奥様のスペースから、夫婦で共存できるスペースに

成田:この寝室は、もともと奥様のスペースだったから、大人の女性が好むシンプルだけど、女性らしい色使いの部屋だったんですよね。

夏目:そうですね。ここをご主人も一緒にいるスペースにするために、ベッドカバーの色を「男前」に変えたんですよ。前回のリビングのときと同じ、グレーをテーマカラーにして、「男前」を再現しました。

成田:部屋のなかでベッドが大きいスペースを取っているので、ここの色を変えるだけで、部屋のイメージがガラッと変わるんですね。

夏目:そうなんですよ。それに合わせてご主人のワークスペースを「旅行好きなご主人色」に変えることができました。

壁をいじることでイメージを変える

成田:ご主人は旅行が大好きで…という設定だったので、「ワークスペースに旅行好きのためのもの」エッセンスを入れたんですが、それが世界地図のステッカーというのが斬新でした。子どもがいると、ステッカーといえば子どものいたずらシールっていうイメージしかなかったので(笑)

夏目:大人向けの結構おしゃれなウォールステッカーがあるんですよ。趣味に合わせて壁に貼るだけで、イメージがガラリと変わるのでお薦めです。

成田:このステッカーを貼るとき、細かいものも多かったので、大変そうだなと思ったんです。けれど仮置きして確認してから貼ったので、思ったより大変じゃなかったですね。

夏目:そこをきちんとやれば、気軽にイメチェンできるのですごくいいんですよね。個性も出せるし、飽きたら変えられるし。

成田:壁を変えたいときって、クロスを張り替えたり、クロスのうえから塗り壁にすることも出来るんですよね。大きく変えたいときはリフォームで変えて、今回みたいにちょっとだけイメージ変えたいようなときは、こんな個性的なステッカーというのも大いにありですね。

夏目:そうなんですよね。意外とクロスのうえから塗り壁にするっていうのも、私も好きですね。軽いイメチェンということで、ステッカーにしてみました。

ベッドの向きでお互いの場所を分ける

成田:ベッドの向きを変えたら奥様とご主人のワークスペースに区切りがついて、いいですよね。

夏目:本当に。向きを変えただけで部屋の雰囲気も広さも変わって、お互い椅子の後ろにもスペースができて、相手の存在を感じつつ、リモート会議でもお互いが見えないリモートスペースが出来上がりましたね。だけど、このベッドの向きを変えたことで無垢材の床ならでは事件が発生したという(笑)

成田:でも、これは無垢材の良さでもあるんですよね。陽の光を浴びて色が変わって味が出てくるのがこれで立証された(笑)。こうならないためには、頻繁に家具の位置を変えるのがいいですけど、これはこれで“無垢材の味”でもありますね。

夏目:まさに、それ!だんだんと、この色の違いが薄くなって、わからなくなるのを見続けていくのも楽しいですよね。

必要なものだけをコンパクトに過ごしやすく

成田:ご主人のワークスペースもコンパクトだけど無駄がなくて、自分らしい過ごしやすそうなスペースになりましたよね。

夏目:男の人は、ゴチャゴチャあるよりも、必要なものだけしっかりと置けるスペースがあった方が仕事しやすいですからね。

成田:ちょっとスペース足りないときは、奥様のカウンターテーブルをちょっと借りるっていうコミュニケーションも大切だし(笑)

簡単な、部屋の模様替えから始めてみよう

夏目:今回のようなちょっとした模様替えから始めてみて、将来的なリノベーションを視野に入れながらワークスペースを考えていくっていうのも、これからは必要ですよね。

成田:そうですね。イシハマホームでは、家の診断というのをやっているんですよ。家の長期的なリフォーム計画をたてて、今、必要なものをアドバイスさせていただいてます。だいたい10年~15年ぐらいで外壁や水回りなど、メンテナンスが必要になります。キッチン、トイレ、バス、外壁など、その状態によって順番を考えて、予算も考えながら長期的に計画を立てるお手伝いをしています。

夏目:家って突然壊れたりすると大変ですからね。メンテナンスは大切ですね。暮らし方を変えていくのを楽しみながら、メンテナンスもできるというのは理想的ですね。

最新号のTANOKURA30号のP14,15でも、この家のDIYの模様をご紹介しています。冊子もぜひ手に取ってご覧くださいね!

イシハマホーム
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最新号 | TANOKURA vol.30「わが家の台所」こんにちは、TANOKURA編集部です。 冷たい空気に身も引き締まる新年、みなさんはどんなお正月を過ごしましたか?編集部はおせちや...
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