こんにちは!TANOKURA編集部です。
日々をより健康に過ごすことを考えたら、気をつけることがたくさん…。毎日の食事も、どんなものを食べると体に良いんだろう、と悩むことはありませんか?そこで、天明堂薬局の中山貴央先生に、毎月おすすめの生薬をお聞きすることにしました。
まずは一緒に、生薬の持つ力を知ることから始めてみましょう!
楽しいけれどイライラする季節
9月はまだまだ残暑が続きますね。夏から秋への移行期ですが、この時期は古来より『暑邪(しょじゃ)』が盛んになる季節と言われ、心身に熱を籠らせます。心の熱は『心火(しんか)』とも言われ、行動的で楽しい気持ちにする一方、イライラや興奮、衝動的行動も引き起こしやすくなるんです。体に熱が籠れば、熱中症や不眠を引き起こす原因に。そういう意味でも、この時期は心身の熱を放出する生薬をとりたいところです。
先生にお聞きしました!9月のおすすめはハイビスカス
今回ご紹介する生薬はハイビスカスです。ハイビスカスという名を聞くと、生薬というイメージがないかと思いますが、洛神花(らくしんか)という名を持つ生薬です。
ハイビスカスは酸味があり、体の熱をとり爽やかにクールダウンさせてくれます。ほのかに血行を良くする働きと水分代謝を良くする働きもあるので、夏場の心臓の負担を軽減したり、水分の取り過ぎによる浮腫みを改善したりもしてくれます。また、ハイビスカスの名前の由来はエジプトの美の女神『ヒビス』とも言われており、古来より美容を気にする女性に愛用されています。
おすすめはお茶で飲む方法
ハイビスカスは夏の暑さを軽減しつつ、血流改善、水分代謝改善、美容にも良い生薬と言えますね。お勧めの飲み方はティーポットにハイビスカスとサンザシ、氷砂糖を入れて熱湯を注ぎ、氷が解けたら粗熱をとって冷蔵庫に入れて、冷やして飲む方法です。
ハイビスカスは漢方薬局でも購入可能なので、ぜひ一度お試しください。
今回は、暑さと浮腫み対策にもなるハイビスカスのお話を教えていただきました。酸味のあるハイビスカスティーで健康も美しさも手に入りそうですね。来月も季節にあった生薬をご紹介しますので、どうぞお楽しみに!
▼天明堂薬局/中山貴央先生
栃木県宇都宮市星が丘2-9-25
028-622-5975
https://www.tenmeido.jp
天明堂薬局では、漢方の視点から体質や体調の改善方法を一緒に考えてくださいます。健康に関するお悩みがある方は、ご相談してみてくださいね。