編集長が行く!

TANOKURA編集長が行く!宇都宮大学農学部生物資源科学科 斎藤すみれさん編

「あの人に会いたい!直接お話を聞きたい!」

TANOKURA100人展やフリーマガジンTANOKURAを運営するSeedersの下田編集長が、いま会いたいと思う人に話を聞きに行きました。

今回お話を聞いたのは、宇都宮大学農学部生物資源科学科 斎藤すみれさんです。大学で学びながら、「子ども科学ラボ」を運営されています。

●斎藤すみれさん プロフィール
山形県尾花沢市出身の21歳。
現在は宇都宮大学農学部で学ぶ傍ら、宇都宮市内で小学生向けの理科実験教室を行う「学生団体 子ども科学ラボ」を1年次から運営。
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科学への好奇心や興味を増やすために

-編集長
すみれさんお久しぶりです。実は造形教室のオープンのときにも科学実験をしていただきました。現役大学生で、地域との活動も活発でいらっしゃいます。

-すみれさん
お久しぶりです!宇都宮に暮らすようになり、峰小学校で場所をおかりして「子ども科学ラボ」を始めました。月に1度ですが、子どもたちにとって身近な「不思議」の仕組みがわかるような実験教室です。「不思議」の仕組みがわかると、さらに「なんで!どうして!」と興味の芽がたくさん出てきます。そういう機会をつくることで、お子さんの科学への好奇心や興味が増えていくかなと思っています。

-編集長
なるほど…たしかにそうですね。小さいうちからなんで?という疑問を抱く思考になると良いのかもしれませんね。

-すみれさん
実験の途中にたくさん悩んでもらえると良いと思っています。そのためには、保護者の方にも、お子さんが理解するのをあせらずじっくりがまんしてお待ちいただきます。授業でお子さんの足並みを揃えていくのが難しいところもありますが、保護者の方やお子さんが必要以上に焦らないようにサポートしていくことが重要だと考えています。

-編集長
なるほど。すみれさんは、もともと科学が好きなのですか?

-すみれさん
実家はスイカの農家で、スイカ苗を生産しています。農業って、植物の生育や遺伝子など科学的な研究は多いんですよ。そこから興味をもつようになりました。ひとつの苗からしっかりしたスイカを育てるためには、ロスなく収穫できることが最大の課題です。農業も高齢化しているので、ひとつの苗から確実に収入を得ることは必須ですね。

-編集長
将来は実家を継ぐのですか?それとも農業に役立つ研究者を目指すのでしょうか。

-すみれさん
自分自身はまだ将来の道はぼんやりと描いている程度です。大学院には進む希望があります。その後にどのように社会に関われるかなと先輩方を訪問したり、教授に相談したりしています。一番の夢は「農業におけるロス」を減らすことができる取り組みに参加できたら、と思います。時間のロス・人手のロス・廃棄のロスを科学の力で解決できたらいいなと思っています。

-編集長
働く女性の夢や希望に大いなる刺激ですね。いくつになっても課題に向かい、世の中を変えたいというエネルギーは大切ですね。

-すみれさん
大学生時代に、大いにいろいろな働き方を見ていきたいと思います。

こぼれ話

久しぶりに会ったすみれさんと、食事をしながらお話をうかがいました。頼んだごはんをパクパク食べる姿はまだ学生だなとほほえましく、夢の話をする姿は未来を変える力強さを感じることができました。

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