こんにちは!TANOKURA編集部です。
2023年1月発行のTANOKURA vol.38の特集テーマは「kitto喜ぶギフト」。特集の取材では、TANOKURAを長年愛読くださっているNaokiさんご夫婦のお宅におじゃまし、話をうかがいました。誌面ではギフトについてのこだわりをご紹介しましたが、WEBでは「新しい暮らしを送るなら」をテーマに、別のストーリーをご紹介します。
▲今回お話を聞いたのは、NaokiさんRenaさんご夫婦
ワンルームマンションでふたり暮らし。日々の暮らしや食のこと、好きなインテリアや雑貨のことなどを Instagramで発信している。「自分の部屋はテンションがあがる空間にしたい」。
もしも、僕たちが新居を考えるなら
――Naokiさんがいまお住まいの雰囲気がとても素敵なのですが、もし奥様との新しい暮らしを考えたら、どのような住まいが理想ですか。
もともとワンルームで広い部屋が好きなので、宇都宮市内で中古マンションをリノベして住むのもいいなと思っています。ただ、外観が好みじゃなかったり、間取りが納得いかないものだったり…なかなか見つからない。だから、大好きな作家さんたちが多い益子エリアに古民家を買って、リノベーションして住むのもいいかなと思っています。僕は都会の喧騒は苦手で、のどかな田舎住まいに憧れがありますね。
――リノベーション…素敵ですね。もの選びと同じ視点ですか?
そうです。新築もいいですが住まいを受け継いで、自分たちらしく改修していくのもいいなって思います。だから間仕切りのない広い空間で、僕たちらしい間取りを考えるほうが楽しいですね。今はふたり暮らしだけどゆくゆく子どもができたら…とか、これから先の暮らしも見据えて探しています。まさに作戦会議中ですね(笑)。あと、田舎暮らしについては、奥さんは虫が苦手なので無理かもしれないな、とか(笑)。
――暮らしの空間には遊びがあったほうがいいのですね。家具なども含め全体に統一感があると感じるのは、なにか秘密があるのでしょうか。
生活用品から妥協しないで選ぶ。多くは持たず本当に触手が動くときを待つ。そうすると、結果的にはバランスがよいものに囲まれるかなと思っています。値段ではなく、性能や心地よさ、シンプルで飽きがこないこともポイントですね。
――家を建てるということも考えますか?
身近にかっこいい建築を手がけている工務店があって、そこだったらお願いしたいなというのはありますね。素材に木は絶対に使いたくて、あとはモルタル。無機質な雰囲気のものでも、本物の質感にこだわりたいので。この家もそうなのですが、賃貸とはいえ家具などは本物の木を使っているものを選ぶと、それだけで上質な雰囲気になります。新築でも中古リノベをするとしても、本物の材質にこだわり、必ずとりいれたいですね。
暮らしの質を上げるもの
―Naokiさん愛用の家具は、新居でも使い続けたいものですか?
ダイニングテーブルや椅子、照明などは一生モノだと思っているので、値の張るものも多いです。長い目で見たら「よい買いものだったな」と思いますし、使うほどに愛着がわきますね。時を経て飴色に変わっていくと、わが家の生活になじんできた年月まで感じられますよね。
ー―こちらの椅子との出会いは?
はい。春先にオーダーしましたが、届く日は分からなくて、先日の僕の誕生日に届いて運命を感じました(笑)。今こうしてわが家にやってきて、これから僕たちの子どもが使うかもしれないし、そうやって引き継いで使い続けてもらいたい。好きな家具が増えるのって本当に幸せです。
ー―ダイニングの照明は、ふんわりした光が上品ですね。
ルイスポールセンのPH5は「世界一食事をおいしくみせる照明」といわれていて、料理好きの僕たちにぴったりのアイテム。これはカッパーモデルといって真鍮製なのですが、スエズ運河の事故の影響で、オーダーから到着まで実は一年以上待ちました。それもいい思い出ですね。生活の場所を大切にしたいと考えているので、自分のテンションが上がる空間づくりはこれからも楽しみたいです。
最後に
Naokiさんが暮らしのなかで大切にしているものは、一つひとつに物語があり、思い出があり、これから先にまた新しい思い出を重ねていくものたちなのだなと、お話をうかがっていて感じました。
取材の最後には、ぷっくりとした味のある益子焼のカップにりんごジュースを注いでくれて、ゆったり談笑の時間を楽しみました。大切にしているものを、日々使ったり、誰かと共有したり、誰かに話すこと。そのおもしろさ。TANOKURA編集部も、ふだんの暮らしにとりいれてみたいと思います。今回はおうちにおじゃまさせていただき、ありがとうございました。