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大人の電車旅 vol.1 東武鉄道 本間さんに聞く東武宇都宮線こぼれ話

こんにちは、TANOKURA編集部です。

宇都宮の電車といえば、東武鉄道の東武宇都宮線。宇都宮市の中心部から出発するローカル線として長く愛されてきていますよね。2025年10月発行のフリーマガジンTANOKURA vol.49の特集は「大人の電車旅」。東武宇都宮駅から栃木駅まで電車の旅に行ってきました。取材には東武鉄道株式会社の広報部・本間さんもご同行いただき、本間さんからいろいろな電車のこぼれ話を聞けました。

今の車体は東京からやってきた


黄色い帽子の本間さん。撮影中はこの帽子をかぶるきまりだそうです。今日はよろしくお願いします。

東武宇都宮線は、ステンレスのボディに黄色と青の線が特徴的です。
本間さん「これは20400型という18メートルの規格車両で、こちらのエリアはすべてこの車体ですね。実はこの車体は、日比谷線で使用していたものを改造したものなんですよ。先頭車両にはその時の名残があります。日比谷では5ドアで使用していましたが、こちらでは乗車人数が日比谷よりは少ないので、ドアを2つつぶして3ドアになっています。もともとドアがあったところは窓になっています」

本当だ!良く見ると中央の窓はドアのような形が残っています。

会えたらラッキー!いちごな電車

栃木県といえば、いちご。東武宇都宮線の駅名看板はすべていちご柄でした。「いちご王国ライン」なんですね~。

この「いちご王国ライン」で、会えたらラッキーなのがBerry² Happy Train(ベリーベリーハッピートレイン)。栃木県誕生150周年を記念して「いちご王国」のPRを目的に2024年に運行をはじめ、人気のため2025年も登場しているそうです。

本間さん「何時何分の電車、と決まっておらず、1編成しか走っていないので、乗れたらすごくラッキーですよ。いちごのラッピングの車体、席もいちご柄、つり革もいちごデザインです」。ベリーベリーハッピートレインは、2026年6月ごろまで運行予定。皆さんも、乗れたらいいことがあるかもしれませんね!

全体を見るダイヤグラム


運行計画を図にしたダイヤグラムも見せてもらいました。映画でしか見たことない!どう見るのかもさっぱりわかりませんが、電車の動き全体を俯瞰して見るのに便利だそうです。

「これが今日私たちが乗る電車ですね」と本間さんが教えてくれましたが、やっぱりよくわかりませんでした…。専門家はさすがです。

黄色い線の内側に入りましょう

先に出発した電車を見送ろうと、黄色い線を踏みこえそうになったスタッフ。「電車が停まっちゃいます!気をつけて!」と本間さん。え、電車が停まってしまうの?よく見ると東武宇都宮線、黒い線もあり赤い線もあり、なんだか線が多い気がします。

ワンマン運転なので、センサーで安全確認をしており、線から出てセンサーが反応すると電車が停まってしまうそうです。皆さんも、ホームにお立ちの際はお気をつけください。

関東平野を感じられるのは東武宇都宮線ならでは!

本間さん「地元の方には見慣れた景色かもしれませんが、こんな風にばーんと抜けた水平に続く景色は珍しいんですよ。線路の位置が高く、背の高い建物がなくてアップダウンも少ない、関東平野を感じられる景色はこの路線ならではだと思います」

そうだったのですね!開けた気持ちのいい景色、ぼーっと眺めているだけでも癒やされますね。

さらに、撮影中、背景に緑がほしいかな、と話していたら「次のカーブを曲がったあたりで畑の緑が出てきますよ」と本間さん。東京の方なのに、栃木の電車も知り尽くしている、とスタッフ一同驚きっぱなしでした。

なにげなく乗っている電車も、詳しい人と一緒だと新鮮なことや驚くことがたくさんありました。
皆さんも東武鉄道に乗るときは、こぼれ話を思い出してみてくださいね。

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