こんにちは、TANOKURA編集部です。
10月に発行したTANOKURA vol.37の特集は「教えたくない喫茶店」。編集部では、浅草の喫茶店にも取材に行ってきました。ガダゴトと電車に揺られてたどりついた浅草は、古き良き街並みと人々の気配が残る街。誌面では紹介しきれなかったお店の魅力や取材の裏話を、1店舗ずつ紹介していきます。
舞台のような内装にどきどき
一歩足を踏み入れると、赤い店内に、きらきら輝くシャンデリア。ビロードの椅子も雰囲気があって、豪華な空間に期待が高まるローヤル珈琲店さん。創業は60年以上になりますが、内装は壁紙以外変わっていないそうです。舞台のような店内だなあときょろきょろ見てしまいます。
開店と同時に来る方、何十年来の常連さんもいるのだとか。常連さんはやっぱり自分の席が決まっているそうです。しっくりくるお気に入りの場所ってあるのでしょうね。
お腹いっぱいでも食べてしまうおいしさ
人気のホットサンドやパフェをオーダー。実は、この日すでに何件か取材を終えたあとで、スタッフのお腹はパンパンです(笑)。それでも、不思議とおいしく食べられてしまうホットサンドでした。中身はコンビーフ、とろけるチーズ、アスパラ。チーズは質の良いものをブレンドしているそうで、味が良いのはもちろん、すごく伸びます。コンビーフとチーズのしょっぱさにアスパラの甘味が合いました。
パフェはチョコをオーダー。実はこれ、チョコアイスではなく、バニラアイスをチョコでコーティングしてあるのです。「先代からこうなんですよ。なんでこういうデコレーションなのかはわからないんですけど」(マスター)。「先代からこう」というセリフ、実は今回の取材で、どのお店でも聞かれました。伝統を引き継いでいることを感じさせますね。
背伸び気分でひと休み
静かに音楽が流れる店内で、ちょっと大人びた気分で食事とコーヒーを楽しみましょう。また、店員さんがみんなきびきびしていて、常にお客様に気を配っているのが伝わってきて気持ちがいいです。
今日はちょっと大人っぽい気分だな、と瀟洒な空間でコーヒーを飲みたくなったら、ぜひ行ってみてくださいね。
▼ローヤル珈琲店
住所:東京都台東区浅草1-39-7
営業時間:8:00~18:30
定休日:不定休
TEL:03-3844-3012