暮らしを楽しむ

私の読書時間

こんにちは!TANOKURAレポーターのreinaです。

だんだんと暑さを感じるようになってきて、梅雨を実感する今日この頃。
さまざまなところでテレワークが導入されたり、決められた時間で動くことが多くなったり、少しずつ生活のリズムが変わってきましたね。
時間は十分あるけれど少し疲れたな…、そんなときにこそ本を読んで欲しいのです。本を読む時だけは日常を忘れて、主人公に思いを馳せてみてください。
今回は忙しい毎日のスキマにおすすめの本をご紹介します。

朝が来るまでそばにいる


タイトル:朝が来るまでそばにいる
著作者名:彩瀬まる
新潮文庫刊

ごめんなさい。また生まれてきます。――生も死も、夢も現も飛び越えて、こころを救う物語。

こちらは6つの物語が綴られている短編集です。
この物語はどれも、今はなき人の存在を感じることができました。火葬したはずの妻と行く新婚旅行、ハンドクリームの香りと共にやってくる死んだはずの母親、日常にぴったりと寄り添う物語は仄暗さのなかに優しさが光るものばかりでした。
想う気持ちが膨れあがり異形に変わっていく様に、人間の柔らかい部分が見え隠れします。
読み終えたあと、のしかかってくる登場人物の感情に、同情を超えて抱きしめたくなるような愛おしさを感じました。

人形たちの白昼夢


タイトル:人形たちの白昼夢
著作者名:千早茜
PHP研究所刊

嘘をつけない男と、嘘しか口にしない女――彼女が夜ごと語るのは、人形が夢見た物語? 幻想と現実が溶けあう、宝石箱のような短篇集。

こちらも12の物語が集められた短編集です。
なかでも「モンデンキント」が印象的でした。児童文学作家の主人公が、どうして物語を書くようになったのかを過去を振り返るようにして語りはじめます。
それは思春期の頃の淡い思い出で、作者に筆を執らせる理由であり追い求める理想でした。
同級生にうまく馴染めない、いつかの自分のような子に愛してもらえる物語が書きたいと想う主人公に、強く惹かれました。
この物語にはある児童文学作品が登場するのですが、そちらも合わせて読んでみてください。グッと世界観に引き込まれますよ。

水に眠る


タイトル:水に眠る
著作者名:北村薫
文集文庫刊

儚い愛がつまった美しい短編集です。
同僚への秘めた想い、途切れてしまった父娘の愛、義兄妹の許されぬ感情…。
人と人の、《と》に重きを置いて書かれた物語(あとがきより)は、人の数だけ愛があるということを感じさせます。
一編に一つずつの解説という、豪華な解説付き。

こちらの短編集はどれもくるくるとテイストが変わるので、読みやすい物語でした。
おしゃべりな少女や未知の家電を発明した男性、才気煥発なキャリアウーマン。どの主人公にも個性が色濃く滲み出ていて、一人の作者とは思えないほど視点が変わるのでひとつひとつの物語を新鮮な気持ちで読むことができました。
また、一つの物語につき一人の作家があとがきを綴っているのですが、そちらもとても贅沢な内容でした。

すきになったら


タイトル:すきになったら
著作者名:ヒグチユウコ
ブロンズ新社刊

すきになったら、しりたくなる。あなたのすきなものを、すきになったり、あなたにとって大事なものを理解したくなる。すきになったら、いっしょに笑いたいし、あなたの悲しみをしりたくなる。だって、いっしょにいたいから……「すき」っていう気持ちは、これまでの世界の見え方を変えてしまうほどのパワーがある。読む者の感情を揺さぶる、ずっと大切にしたい絵本。

「すき」の形をもう一度考えたくなる物語でした。
個と個は全く別のもの。それが「すき」という感情一つで、相手が自分の一部になる描写が、絵本ならではの表現で描かれています。
繊細なイラストと繊細な感情がとてもマッチしていて、思わず涙があふれそうな絵本でした。

どれもスキマ時間にぴったりの短い物語の本をご紹介しました。忙しない毎日に疲れたら、コーヒーを片手にそっと本を開いてみてください。物語を読んで心を動かしたら、なんだか晴れやかな気持ちになれますね。

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