LIFESTYLE

手づくり作家インタビュー

2016.05.23

手で描くことにだわり続けたい
そしていきいきと溶け込む作品をつくりたい

様々な業種を経験し、2013年宇都宮に移転。長女出産後、働きながら続けていたチョークアート作家として活動スタート。イベントでのワークショップの他、小屋ペイント・ウインドウペイントなど、チョークアート以外の活動も行う。
  • 1977年/東京都生まれ

  • 2011年/zuzuchocoとして活動開始

  • 2013年/宇都宮に移転
         チョークアート作家として初出店

  • 2014年/とちぎテレビ ニュースワイド21出演

描くひとになるまで

小さいころから絵を描くことが好きでしたが、専門的な勉強はしてきませんでした。ブライダルジュエリーのデザインの仕事をしている時にチョークアートと出会い、色彩豊かなチョークアートに魅かれ、認定講師資格を取得。主人が家業を手伝うとのことで2013年に仕事を辞め宇都宮に移転しました。長女を妊娠したこともあり、家で仕事をしたいと考えていたので、チョークアート作家として活動していくことを決意。チラシや名刺など印刷物の制作の傍ら、チョークアートレッスンやワークショップ・看板制作等を行ってきました。
活動を続ける中で、イベントなどでご一緒した他の作家さん・イラストレーターさんからたくさんの刺激を受け、活動の幅を広げたいと思うように。チョークアートに限らず、サインペインティングの技法や絵画の技法を取り入れながら、「より暮らしに寄り添えるもの」を目指して活動中。

仕事と暮らしと環境

我が家は車を使わないと移動できないような、のどかな場所にあります。
ペーパードライバーだったこともあり、正直最初は「ああ東京に帰りたい」と思っていました。が、色々な作家さんとの出会いも増え、色々なご縁で外に出る機会が増えたこと、また家も庭も少しずつ自分たちで手を加えていくことで、だんだんと好きな場所・空間になってきました。

自宅での制作は主にリビングでしたが、最近専用のスペースをとらせてもらったので、アトリエに改造中です。2歳の娘がいるのですが、歩き始めるまでは、子どもと同じ空間で制作をしていました。
チョークアート教室をスタートするにあたり娘は保育園へ。主には日中に制作をしていますが、制作したいものが重なったり、気分がノリノリの時は、娘を寝かしつけた後、深夜まで何かを作っていることもあります。
イベント出店の際は、主人や主人の家族が助けてくれるので、とても感謝しています。主人は、早く帰ったときはご飯を作ってくれたり、家事をしてくれることもあるんです。好きなことをしていいよ、とずっと言い続けてくれている主人のおかげで、私はワクワクしていられるんでしょうね。

作品についての想い

見る人がワクワクして笑顔になる、そんな作品を作りたい!私のチョークアート作家としての活動は、そこからスタートしました。作家活動をしていく中での出会いを通じて、暮らしの中でちょっとワクワクする、ホッと笑顔になれる、ちょっと気分が上がる…そんなものが作りたい、描きたいと思うようになりました。チョークアートはオイルパステルを使うので、物を置いたり擦れたりするところには性質上向かず、私にとっては描く場所が限られ、作品は触らずに置いておいて「見る」ものでした。暮らしの中で、手で触れることが出来るものを作りたいと思ったとき、他の画材や技法も使っていこうと考えるようになったのです。

使うものは広げても、手で描くことにはこれからもこだわりたいと思っています。パソコンを使って下絵をつくることもあるし、印刷物の制作の場合はほとんどパソコンです。でも、今の私にとっては、手で描くことに一番想いを込められるから、そこにはこだわり続けたいのです。依頼してくださった方のことを思ったり、その先にいるお客さんのことを考えたり、まだ見ぬこれを手にしてくださる方を想像したり、ある人を思い浮かべてみたり・・・そんなことをしながら、手で描く、塗る。その気持ちはずっと忘れずにいたいですね。

今後のこと

チョークアートに限らず活動していこう!というのが2016年のzuzuchoco。正直、これからどうなるのかわかりません。今は文字で飾るということに興味があるので、しばらくはそんな作品が増えていくと思います。看板などの実用的なもの、あってもなくても良いけれどそこにあると空間が生き生きするようなアート作品・・・色々なことにとらわれず、ワクワクできるものが生まれてくれればいいなと思います。
 
描く人として、折にふれて、まだまだだと打ちのめされている私ですが、東京新宿の伊勢丹のクリスマスウインドウを描きたい!という大きな野望があります。10面以上あるあのウインドウを全部自分の世界観で埋め尽くしたいのです。20年後でも30年後でも、40年後でも、元気だったらなんとかなる!私はまだまだこれからだ、と思ってワクワクし続けたいし、どんどん世界を広げたいですね。今2歳の娘が大きくなった時に、なんだかんだいってお母さんは好きなことしてるな、大人になるって悪くないな、楽しそうだな。そう思ってくれるような自分であることを目指しています。

zuzuchocoさん
TANOKURAレポーターの感想
自分が「描くひと」として何ができるか、を模索するzuzuchocoさん。熱い想いを胸に悩むその姿は、とても素敵だと思います。人との出会いで色々感じられる方だからこそ、悩み、成長していかれるんでしょうね。これからのzuzuchocoさんから目が離せません。
ライター:tomoko
zuzuchoco
Happy Birthday!チョークアートボード
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