育児と家事と仕事バランスのとれた家（栃木の工務店 / K-LIVING）

こんにちは。TANOKURA編集部です。

家づくりをしようと思ったとき、ほかの方がどんなふうに作っているのか気になりませんか？これからおうちを建てる方も、いつかはおうちが欲しいと憧れがある方も、一緒に家づくりのひみつをのぞいてみましょう！

今回ご紹介するのは、K-LIVINGで建てた真岡市にあるGINちゃん家です。

おうちデータ

好きなインテリアは？

カントリー調のかわいいものが好きです。主人とは好みが全然違うので、部屋の雰囲気がバラバラにならないように揃えるのが大変です。家具などの大きなものは、ほとんど主人の好みで購入しているので、私は小物で好きなものを揃えようかなと思っています。まだ子どもが小さいので、ゆっくりお店を見ることができないし、少しずつ好みの部屋にしていくのも楽しいですよね。

好きな雑貨屋さん・家具屋さん　大瀧家具
参考にした雑誌　特定の雑誌はなかったです。雑誌に限らず、ネットや実物を含めさまざまなものを参考にしました。

家を持つきっかけは？

家を持つことについては、結婚当初から主人といろいろ考えていました。家族が増えたときの話もしていたので、子どもができたことが、一番のきっかけになったのかなと思います。家を建てることを決めてからは、まだ少し先ですが、子どもの通学や、私の復職も視野に入れて、工務店さんに同時進行で土地を探してもらいました。

購入を考え始めたのは誰？

普段から二人で話し合っていたので、どちらからともなく考え始めました。展示場なども一緒に見て回ったし、家を建てるんだと言う気持ちも、お互い同じように実感していったかなと思います。子どもができてからは、身近な繋がりから、工務店さんが決まったり、土地が見つかったりと具体的に進み始めました。

なぜ、この施工会社に決めましたか？

家を建てることを決めたころ、知り合いに勧められて行った見学会先が、お願いした工務店さんだったんです。それまで見てきたモデルハウスのイメージとは違っていて、「こんなステキな家を建てることができるんだ」と驚きました。その見学会が、決め手になったと思います。私たちの好みにピッタリだったんです。それと、なかなか見つからず困っていた土地を一緒に回って探してもらったり、さまざまなアドバイスを受けたりして信頼感が増して行くのを感じてましたから、お願いしてよかったと改めて思います。

お気に入りの場所は？

主人はリビング、私は和室です。ゆっくり、くつろげるリビングにしたかったみたい。休日に、気に入って購入したソファに座って、大画面で映画鑑賞なんて理想的なくつろぎ方ですよね。私は、育児で一番使っていることもあって、和室がとても気に入っています。床座は落ち着くし、私が選んだ畳なのでなおさらかな。一日のなかで過ごす時間が一番長いと言うことは、居心地がいいってことですものね。ちょうど、リビングの明り取りの窓から光が射し込んで、とても明るいんですよ。

もう一度家を建てるなら、どんな家にしますか？

吹き抜けのある開放的な家が理想ですが、季節の気温差を考えて、例えば、間仕切りなどで対応のできる家がいいかな。冬の寒い朝や夏の暑い日中などにも、家中どこにいても体感温度を一定に保てるような家なんて、ステキですよね。さらに、欲を言えば椅子やソファよりも、床で過ごせるような作りの家が希望です。

これから家を建てる方へのメッセージを

見学会に足を運んで、自分たちの建てたい家のイメージあった工務店さんに出会うことが一番だと思います。書籍も参考にはなりますが、やはり実物が間違いないと思うんです。私たちのように、モデルハウスや打ち合わせに行った先で出会った一目惚れの空間が、そっくりそのまま実現するかもしれません。それと、たくさんのカタログに目を通して好みのものを探すことは、大変かもしれませんが、根気強く頑張って探して欲しいです。子どもが小さくて、なかなか出向けなかったときも、SNSなどを利用して細やかな連絡が取れたのも、いい結果に繋がったのだと思います。さまざまなツールを、どんどん利用して後悔のない家造りをして欲しいですね。

正解ポイント

広さを重視

アパートに住んでいたからかもしれませんが、玄関は絶対十分な広さを取りたいと考えていました。シュークロークはもちろん、お客さまがいらしたときの上着掛けも設置してもらいました。防寒着は、かさばりますものね。ベビーカーなどの子どもに関するものなども、土間を広く取ったので、置き場所に困りません。冬は初めて過ごすのですが、灯油など買うことを想定して、置く場所を決めてあります。

広々とした玄関には、一際目を引く間仕切りの壁がありました。お洒落な印象で、仰る通り広さがありましたので、開放感を感じました。お子さんを抱っこして、買いものから戻ったときのことなどを考えると、荷物を置くスペースが十分な玄関は、魅力的だと思います。可動式棚のシューズ入れは、ハンガーラック部分以外は、フリーになっていたので、シーズンごとの使い分けにも柔軟に対応できそうです。

育児と仕事と家事

いずれ復職が決まっているので、やはり家事動線は気になっていました。収納と作業台を作り付けでお願いしましたので、洗濯物を干す、取り込み、たたむ、アイロン掛けまでを一連で済ませることができます。室内にも干せるように、専用の器具を設置してもらいました。洗濯は毎日のことですし、夜または朝のどちらでするとしても、なるべく短時間で済ませたい家事なので、一カ所に集約していることは利点だと思います。

収納とコンセント付きの作業台は、一見、趣味のスペースにもできそうなステキな作りでした。洗濯動線の一部に、アイロンやハンガーなどの小物を収納して置けるスペースがあるのは、とても便利そうです。家事動線をスムーズにするための強い味方と言えそうな作り付けの家具は、工務店さんにお願いしたいポイントですね。

広さを保ちながら収める

キッチンの収納は、なにをどのように置くかを予め決めて、収納を作ってもらいました。子どもがまだ小さいので、ゆっくり家具を選ぶことが難しかったし、パントリーを諦めましたから、食器棚も、開けたときに扉でガス台側が狭くならないようにと、一枚は折戸にしてもらいました。シンクも持ち手が出ているものではなく、溝に手を掛けて引くタイプのフラットな仕様にしてもらいました。なるべく出っ張りをなくしてスッキリしたかったので。

食器棚の、とてもお洒落な持ち手に感動しながら、ご主人と立たれてもぶつかったりはないであろう広さのキッチンを拝見しました。炊飯器などがピッタリ収まっていた収納には、家電から出る湯気を逃がす機能の器具が付けられ、棚板の保護がされていて、全体的にシンプルな印象のなかにも、工務店さんの細やかな配慮を感じました。

隠すと実用を兼ねる位置

工務店さんのお勧めで、家全体を暖めるエアコンの使い方を取り入れました。収納のなかに入っているので、普段は目につきません。結果的に１階部分の壁がスッキリしました。それと、低い位置にあるので掃除も気軽にできます。高い位置だと、フィルターを外すだけでも大変ですものね。

各部屋のお話しを伺いながら、必ず設置されていた床の換気口が気になっていましたが、ダイニングの収納の扉を奥さまが開けて、なかを見せてくださったときに合点がいきました。エアコンからの暖かな空気が家中を通り、各部屋の床の換気口から出る仕組みだそうです。暖かい空気が足元から家中に広がるなんて、想像しただけでも温かくなりますね。トイレにもありましたので、冬の寒さにもいいなぁなどと考えてしました。

失敗ポイント

素材選びの大切さ

床は無垢材にしてもらったので、そのままキッチンも同じ床にしてもらいました。色調や風合いなどとても気に入っているのですが、メンテナンスを考えると、キッチンの床は脱衣所に使用したようなクロスにすればよかったです。マットは引くにしても、やはり水ハネや油汚れなどは、その都度拭き掃除したいですものね。

家全体のイメージを統一することは重要ですが、長く使って行くための普段のメンテナンスもまた大切ですね。工務店さんから提案された、脱衣所の床材に別な色があることに気が付かなかったそうです。隅々まで、じっくりカタログを見ることは、暮らしやすさやメンテナンスのしやすさなどの発見に繋がりそうです。

どちらを選ぶか悩んだ結果

他のスペースを狭くしなくてはならず、やむを得ず諦めたパントリーでしたが、やっぱり欲しかったです。ストック食材や、タッパーなどの小物はまとめて置けるスペースがあると、きっと便利ですよね。まだそんなにものは増えていないので、食器棚とシンク収納に全て収まっていますが、これからものが増えることを考えて、「ひとまず取っておく」が可能にできるパントリーが理想でした。

「収納は今の所十分だけど…」と奥さま。小さなお子さんや、家族が増えるであろうこれからのことを考えると、「ストック」と言った意味でも、パントリーのようなスペースは、重要になってくるのかもしれません。しかし、動線は気になりますが、リビングや玄関の収納を上手く活用することでカバーできそうです。

間隔を感覚で決めない

吹き抜けの手すりの幅が、子どもが小さいうちは心配な幅です。高さばかり気になって、幅のことはすっかり頭から抜けてしまいました。男の子だし、動きが活発になってきたら油断できないですよね。頭が入ってしまう時期を越えるまでは、ネットを付けるなどして、なにか対策を考えなくてはと思っています。

サイズを具体的な数字で確認することも大事ですが、同時に視覚的な確認も大切なのだなと思いました。お子さんは、大人が考えつかないビックリするようなことをする場合がありますから、念のための対策が必要になってきますね。せっかくですので、入居後も気軽に相談できる工務店さんになにか提案をお願いするのも良いかもしれません。

位置と幅の意味を考える

お客さまを通したとき、入って直ぐの視線を気にすると、玄関のシュークロークの目隠し用壁をもう少し取っても良かったかなと思っています。広々と使いたかったので、そちらを優先した結果、少々気になる幅になってしまいました。ロールスクリーンやクロスなどで目隠ししてもいいかもと思いますが、全体的なバランスを考えると、違和感が出てしまうかな。

独特な表面仕上げの壁でしたので、真っ先にそれに目が行きますから、目隠しとしての役割を考えると、三分の一ほど靴が見えていましたので、少々気になる幅かもしれません。広さを重視されている点では、圧迫感がないので決して失敗ではないように感じるそれも、別な視点で考えると不十分といったこともあるのですね。

コストダウンポイント

標準仕様から丁寧に探す

キッチンやトイレ・照明など、標準仕様を利用できる部分は全て、工務店さんのカタログのなかから、じっくり見て好みに合ったものを選びました。根気強く探したり、工務店さんにより具体的に相談して、イメージしているものを見つけてもらったりしました。標準仕様を選ぶことで、加算がなく済んだので結果的にコストダウンに繋がったと思います。

こだわりの部分や、お客さまを招いたとき眼に触れる所などに、気に入ったものを使えるからと仰っていました。たくさんのカタログから、好みに合ったものを探す手間を惜しまなければ、建てたい家のイメージを崩さず、コストダウンが可能になりそうです。

生活しながらコストダウン

コンセントの位置を、生活動線を想像して決めました。今の所、活躍していないコンセントはありません。必要な所以外は無駄になってしまうし、後々計算すると、一つでも省くか省かないかで、コストが違ってくるとアドバイスを受けました。まだ住み始めたばかりなのですが、不便は感じていないので、上手く配置してもらえたかなと思っています。

足りないことはあっても、多過ぎることのない「コンセント」と言ったイメージでしたが、使わない所のコンセントは確かに無駄な訳ですね。生活のシュミレーションはコストダウンのポイントかもしれません。工務店さんには、さまざまな視点を慌てず考えられる利点もありそうです。なにより、つけ過ぎない方がいいとのアドバイスも新鮮でした。

こだわりポイント

それぞれの使い方を意識して

収納は、それぞれの部屋ごとに使い方を考えて、全て作り付けにしてもらいました。なるべく家具屋さんに脚を運んで見てきましたが、すべての部屋のイメージに合う家具選びは、小さい子どもを連れていると大変でしたので、だったら欲しい家具を作ってもらおうと言うことになり、サイズや位置など相談しながらお願いしました。建売り住宅などを見学していたときは、こんな風に各部屋ごとの性格に合った収納を考えてもらえるなんて、想像してませんでした。とても満足です。

どの部屋にも、丁寧に考えられ、それぞれ特徴のある収納が配置されていました。子ども部屋は、収納にもなり、机としても使用可能な作りでしたので、お子さんの成長に合わせた使い方ができそうです。脱衣所の可動式棚も便利そうでしたし、階段下を利用したリビング収納は、一部に可動棚が設置された大容量の収納になっていましたので、散らかりがちなリビングもスッキリ使えそうでした。また、寝室のウォークインクローゼットは、家族が増えたときにも対応できそうなほどの広さが取られていました。他にも、季節のものなど使用頻度の低いもののためのロフトなど、各部屋のこだわり収納は、ぜひ参考にしたいです。

初めから決めていました

リビング階段は、初めから決めていました。せっかくの吹き抜けですものね。家族の集うリビングから、2階を切り離して考えたくないなと思いました。リビングに居ると、常に視野に入ってくるので、細かい部分かもしれませんが階段の手すりは、イメージを合わせて作ってもらいました。アイアン製品については、工務店さんが主人の好みを良く把握してくださっていて、作ってもらったものがいくつかあるんですよ。トイレのペーパーホルダーもその一つです。

テレビ脇の数段から2階へのアプローチは、工務店さんの提案でお選びになったと言う壁や照明も含めて、部屋の一部のように感じました。これから子どもさんの絵や写真などが、ステキに飾られるのかもしれません。お客さまの眼にも触れるリビング階段は、家族のコミュニケーションに役立ちながら、イメージぴったりのデザインで存在していました。好きなイメージを伝えて知ってもらうことは、工務店さんの持つ商品の引き出しを、どんどん開けるポイントなのかもしれませんね。

大好きな空間

育児で使うことが、今はメインです。ちょうどいい、心地よい広さなんです。私の選んだ畳ですし、一番のお気に入り空間です。一日の大半をここで過ごしているかも。(笑）収納もあるので、子どものものを入れておけます。子どものものは、細かいものが多いですから、少し出ているだけでも散らかって見えますものね。スッキリ使いたいので、隠すこともできる押し入れタイプの収納にしてもらいました。

柔らかい色調の畳に光が良く射し込んで、より一層優しい空間にしていたように感じました。市松模様の珍しい畳として拝見しましたが、こちらも標準カタログからお選びになったそうで、こだわりのなかにコストダウンと言う他の要素も入っていました。家事をしながら、お子さんの様子を見ることもできる位置で、これからは、お子さんの成長に合わせつつ、奥さまの好みのスペースになっていくのでしょうね。

そっくりそのまま欲しくなって

この洗面台は、打ち合わせ先で一目惚れしました。全て工務店さんで揃うとのことでしたので、本当にそっくりそのまま再現してもらった感じです。鏡部分と洗面ボール下のスペースを収納として使っています。展示に使われているものには、デザイン重視で使い勝手の良くないものもありそうですが、不便なく使っています。お願いしてよかったです。

一目惚れされただけあって、家全体のイメージにぴったりでした。家族使いが基本の洗面スペースですが、場合によってはお客さまが使うこともある洗面台。ダイニングやリビングから、壁で目隠しされていたので、半分別空間の印象でした。ダイニング側の壁の一部が、マグネットも付く黒板になっていて、家族のコミュニケーションツールも兼ねた、ステキなこだわりでした。

ライターズボイス

「目に付く所は、こだわりたかったので」と言う奥さまの言葉を、この取材で何度か伺いました。スイッチパネルやペーパーホルダーなど、お客さま目線のこだわりは、気持ちを和らげるような視覚のおもてなしと言えるような気がします。家族使いの部分だけでなく、家中に配置されるお気に入りのためのもの選びを、丁寧にされていました。たくさんのお話しを通して、担当の方に好みを知ってもらうことは大切で、更にそれを良く理解された工務店さんの技術が「殆どお任せだったにも関わらず、自分で全部考えたみたいに大満足です」と言う奥さまの笑顔に繋がったのだろうなと、取材を終えて振り返ったときに強く感じた私でした。