こんにちは、TANOKURA編集部です!
2023年1月に発行した『TANOKURA vol.38』はもうお手にとっていただけたでしょうか。サブ特集では「冬の身体を整える」として、寒さと乾燥が気になる冬におすすめの生薬をご紹介しています。生薬って難しいイメージがありますか?実は、身近なもので意外と簡単につくれるんです。今回は、干すだけでできる生薬をご紹介します。
陳皮(ちんぴ)の作り方
陳皮(ちんぴ)はみかんの皮を干したもの。冬によく食べるみかん、むいた皮を捨ててしまってはもったいない!天日干しにすれば、生薬の陳皮のできあがりです。陳皮はお茶にいれて飲むほか、細かく刻んでお料理に薬味としていれることもできます。ミルで細かくパウダー状にすれば、鍋料理やスープなどに振りかけるだけで栄養価もアップ、良い香りにも癒やされます。
生薬学的には陳皮は「行気薬」と分類され、気分を良くしてリラックスさせくれます。ストレスからくる胃の膨満感・吐き気・お腹の張りを改善、痰切れを良くする効果が期待できます。
作り方
①無農薬でないみかんは、皮を良く洗います。
②小さくちぎったり千切りにしたりして、重ならないようにざるや干し網に広げて天日干しにします。お天気の悪い日は室内干しにするなどカビの発生に気をつけましょう。
③ときどき裏返して、まんべんなく陽をあてて約1週間、からからになったらできあがりです。保存容器で保存しましょう。
ほかにも干すと生薬になるもの
生姜
生姜の皮をむいて薄く輪切りにスライスして干します。お茶にいれたり、煮込み料理に使ったり、活用してください!冷え症改善、吐き気を抑える、胃を健康に保つ、せき・のどの痛みを緩和するなどの効果が期待できますよ。
山芋
皮をたわしで洗って1㎝程度の厚さに切って干します。皮はむいてもむかなくても大丈夫です。干したあとも山芋特有のもっちり感は残る、不思議な食感です。煮物やスープに加えても楽しめそうですね。消化や吸収を助ける効果、コレステロール値や血糖値を下げる、高血圧や動脈硬化を予防する、便秘解消効果などが期待できます。
基本的な作り方はどれも同じです。皮を洗う(あるいはむく)、切る、干す、の3ステップ。干す期間は素材やお天気によっても変わるので、様子を見ながらからからになるのを待ちましょう。干すと栄養価もアップするし保存もきくので便利ですね。皆さんも、ぜひお天気が続くときに挑戦してみてくださいね。
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