LIFESTYLE

手づくり作家インタビュー

2016.05.16

麻ひも作家と雑貨店のオーナー
どちらも大好きで楽しくて幸せな仕事

宇都宮市内の小・中・高を卒業後、音楽の学校に進学。5年のOLを経て結婚、出産。知り合いの雑貨店を訪れた際に麻ひもバッグを知り、作り始める。2012年に宇都宮市陽東に麻ひもバッグとハンドメイド雑貨『Ange』をOpen。
  • 1971年 /栃木県宇都宮市に生まれる

  • 1996年 /結婚

  • 1996年・1999年/出産

  • 2012年 /Ange Open

麻ひも作家になるまで

5年前、義父が病気になったのを機に仕事を辞めた頃、知り合いの雑貨屋さんを訪れた際に麻ひもバッグと出会いました。そのナチュラルな風合いと色々なかたち、そしてそれが手作りでできるところに魅力を感じ、時間ができたのでちょっと習ってみようかな…不器用な私でもできますか?というような軽い気持ちで通い始めたのが、作家となるきっかけになりました。いつか自分の好きな仕事をしたい!と思っていた夢が叶いました。これも今は亡き義父のおかげですね。

仕事と暮らしと環境

お店が家から近いので、家族を送り出し家事を済ませてからお店へ。日中お店番をしながらバッグを編んでいます。
Angeのお店は、元々義父が経営するテナントの1つが空いていたところ。義父がいつか自分のやりたいことが見つかったら、お店をやったらいいから空けておくよ、と言ってくれていたんです。Angeが今あるのも義父のおかげですね。店舗のオープン時は、何も分からない状態でしたので、開業資金・改造費用・委託作家さんの募集等、色々悩んで大変でしたが、家族に支えられながら、楽しくお仕事をさせてもらうことができています。イベント前など準備で帰りが遅くなってしまう事もありますが、子どもも大学・高校生なので、自由にやらせてもらっています。逆にイベントの時の準備を手伝ってくれたりして、ありがたい限りですね。

作品についての想い

たくさんの方に、麻ひもバッグの良さを知って頂きたいと思っています。麻は魔除けの意味もあり、とても縁起のいいものなんです。

麻ひもはナチュラルな色からカラーのものまでたくさんありますし、引き揃え糸を混ぜて作る事もでき、また形も自由がきくので色々なバリエーションを楽しめるんですよ。麻ひもバッグは夏だけのものではなく、ファーをつけたり、暖かそうな糸を編み込んだりして、寒い季節にぴったりのものにも仕上げられます。できるだけお客様のご要望にお応えし、お好みの色、使いやすいかたちの、世界に1つだけのバッグに仕上がるよう、1つ1つ丁寧に編んでいます。オーダーを下さったお客様の喜ぶ顔を想い浮かべながら編んでいくのは、私にとって至福のとき。私にしか作れない作品、私らしい作品を、今後もお客様への愛情たっぷりに作っていきたいですね。
 
お店の常連のお客様には、ここに来ると癒やされるのよね…いつもありがとう、などという言葉をかけていただき、この上ない幸せを感じています。これからもAngeが、気軽に訪れることができ、癒しを感じてもらえるお店になるように、店の経営者としても頑張っていきたいですね。

今後のこと

定番はもちろん、新作バックも考え、たくさんの作品を作っていきたいと思っています。県外の方にも『Ange~Masumi~』のバッグを知って頂けるようになると嬉しいですね。
そしてAngeの店舗ももっとたくさんの方に知ってもらえるように、イベントにも参加し、企画もしていけたらと思っています。Angeのような小さなお店・頼りない私の所にたくさんの作家さんが委託してくれるのは、本当にありがたいこと。作家さんたちにはAngeの委託としてイベントに参加するだけではなく、どんどん自分の名前でもイベントに参加していってもらいたいです。売れるもの、売れないもの、金額の相場など私の分かる限りのアドバイスをさせてもらっています。縁あって、Angeに委託してくださっている作家さんたちに、有名になってもらいたい!と心から思うのです。いつかAngeの作家さんだけのイベントもやってみたいですね。
 
来て下さったお客様がHappyになるお店を、そしてバックを手に取ってくれたみなさんがHappyになれるような作品を、これからも作っていきたいと思います。

オトナ展感想

①オトナ展に選ばれたときの感想
私が選ばれるなんて思っていなかったので正直驚きました。嬉しい気持ちと大丈夫かな?と不安な気持ちでした。
 
②そこからの努力
とにかく「オトナ」なバッグを作る為に、既存の作品プラスαを考えたり、新作を考えたり。ディスプレイもいつもとは全然違うブースを作る為に、たくさんの方に相談にのってもらったり、色々なお店をまわり勉強しました。
 
③オトナ展出展で得たものは何か
たくさんの方に力を貸していただいた感謝の気持ち。みなさんから素敵なブースだったね…と言って頂けた嬉しい気持ちと達成感。
「オトナ」というテーマに合った作品を制作する難しさ。さらに「オトナ」魅せる為のディスプレイや小物の選び方など、普段何気なくやってきたことを改めて考え直す機会になりました。
自分のカラーをしっかり出しながら更に向上できるように努力していきたいと思います。
 
 

参加マルシェ・イベントのご案内
店舗

Ange

〒321-0904 栃木県宇都宮市陽東7丁目6−29

TEL 028-662-0333

TANOKURAレポーター感想
Masumiさんの言葉には、柔らかさと、人を癒す大らかさのようなものを感じます。きっと、Angeに委託される作家さん、お店を訪れるお客様も、そんなMasumiさんの人柄に魅了されているんだろうな。麻ひもバッグは、これからもどんどん新作を考案されることでしょう。とても楽しみです。
ライター:tomoko
Ange~Masumi~
Ange BASIC Ssize
3450
ブルー
3800
リボンバッグ (Black)
3500
マスタード&ナチュラル
3300
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